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中国のIT大手が世界進出、「ソフトパワー」を発揮

 

中国のIT大手、騰訊(テンセント)は先月、総額86億米ドルでフィンランドのコンピュータゲーム開発会社スーパーセルを買収し、世界で1000億米ドルに上るコンピュータゲーム市場の中心的な開発会社となった。

オーストラリアの『ジ・エイジ』は7月10日にウエブサイトで、買収により生じる最も長く続く影響は文化関連になるとの見方を示した。

中国政府はここ数年にわたりクリエイティブ企業に巨額の補助を行い、海外で発揮する「ソフトパワー」に目を付けている。現時点では特別な成功を収めてはいないが、中国のコンピュータゲーム産業は昨年世界トップに上り詰めており、今後は最も価値ある文化輸出品の一つとなる見込み。

騰訊はスーパーセルの買収で世界ゲーム産業のうち約13%のシェアを握った。計画によると、スーパーセルは3億人のゲームユーザーを持つ騰訊の製品に自社の名称を掲げることが可能となり、騰訊の巨大なソーシャルメディアプラットフォームもスーパーセルのインタラクティブゲームには新たなチャンスをもたらす見通しだ。

『ブルームバーグ』は最近、騰訊がスーパーセルの人気ゲームキャラクターを映画館に登場させ、垂直一体型の21世紀のディズニーランドを造るのではないかとの見方を示した。

テレビ番組とは違ってコンピュータゲームは、比較的容易に海外消費者のニーズに応えるができ、騰訊はその方法を知っている。新たに導入したファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)の「全民突撃」は韓国などで成功を収め、米国市場への進出も計画。同時に騰訊はオンラインゲームの競争で知名度を急上昇させ、大きな利益を上げた。

 

チャイナネットより2016年7月12日

 

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