中国商務部が12日発表した2016年1-6月の中国への海外直接投資(FDI)(銀行、証券、保険分野向けを除く)は前年同期比5.1%増の4417億6000万元(694億2000万米ドル)だった。中国で新たに設立された外資系企業の数は同12.5%増の1万3402社だった。商務部外資司は、中国へのFDIは概ね増加基調を維持していると指摘した。
6月単月でみると、中国へのFDIは同9.7%増の982億1000万元(152億3000万米ドル)、中国で新たに設立された外資系企業の数は同8.5%増の2531社だった。
産業別にみると、ハイテクサービス業とハイテク製造業への投資が2桁成長を確保。うち、ハイテクサービス業が高い伸びを示した。
1-6月のサービス業への投資は前年同期比8%増の3107億9000万元(489億4000万米ドル)と、FDI全体の70.4%を占めた。うち、ハイテクサービス業向けは同99.7%増の537億4000万元(84億7000万米ドル)だった。ハイテクサービス業のうち、情報技術サービス向けが305.9%増、デジタルコンテンツ・関連サービス向けが67.9%増、研究開発・設計サービス向けが34.9%増と、いずれも高い伸びを示した。
1-6月の製造業への投資は同2.8%減の1248億5000万元(195億3000万米ドル)だった。うち、ハイテク製造業向けは6.2%増の314億7000万元(49億2000万米ドル)。中でも医薬製造業向けは107.8%増、医療機器および測定器具類製造業向けは74.9%増と高い伸びを示した。
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