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中国の第2四半期輸出が増加 貿易は緩やかに回復

 

中国海関(税関)総署の黄頌平報道官は13日、国務院新聞弁公室の記者会見で、「上半期の中国の輸出入総額、輸出額、輸入額が前年同期に比べいずれも減少したが、緩やかな回復を示している」と述べた。うち第1四半期の輸出入総額、輸出額、輸入額はそれぞれ6.9%減、5.7%減、8.4%減。第2四半期は輸出入総額が0.1%増、輸出額が1.2%増とプラスになり、輸入額は1.2%減だったものの、減少率が第1四半期に比べ7.2ポイント縮小した。全体的に上半期の貿易は緩やかに回復した。

黄頌平報道官は、「世界的に貿易規模の縮小が続いているなか、中国の貨物貿易が比較的低迷した国際環境に直面している」と指摘した。こうした状況のなか、第2四半期に輸出入総額と輸出額が増え、輸入額の減少率が縮小した要因を以下の通り挙げている。

中国国内の政策環境が良くなった。中国国務院がここ数年、貿易の発展と密接に関連する政策措置を相次いで発表し、こうした政策措置が次第に実行に移された。同時に今年は中国政府が貿易の創新(イノベーション)成長に注力し、商業モデルのイノベーション奨励、貿易手続きの簡素化、積極的な輸入政策の実施などを通じて貿易の成長を促進した。

多国間、双方向の経済・貿易協力が継続的に拡大した。中国は「一帯一路」構想に対する沿線各国の積極的な賛同を得て、中国と世界各国の相互接続、国際生産協力、成長成果享受の重要なプラットフォームを築いた。上半期のパキスタン、ロシア、バングラデシュ、インド、エジプトなど「一帯一路」沿線国向け輸出は増加率がそれぞれ22.5%、16.6%、9%、7.8%、4.7%に達した。

大口商品価格の前年同期比の低下率が縮小した。例えば、上半期の鉄鉱石平均輸入価格は前年同期比の低下率が昨年通年に比べ23.3ポイント、原油は13.4ポイント、石炭は1.7ポイント、銅は1.7ポイント縮小し、全体の輸入額の減少率も下がった。

 

チャイナネットより2016年7月14日

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