最近、猛暑が続く重慶では、暑さ対策関連グッズが大人気となる一方で、一部の業界は不況に陥るなど、業界によって活況と不況の二極化が生じている。中国新聞社が報じた。
26日、重慶気象局は、4段階のうち最も深刻なレベルの高温赤色警報を発令した。そしてこの照りつける暑さを避けようと、避暑地への旅行やオンラインショッピングなどが、現地の住民たちの人気を集めている。
7月中旬以降、重慶武隆県仙女山鎮で農業体験ができる民宿は、需要に供給が追い付かない状態になっている。世界自然遺産の「天生三■(■はいしへんに喬)」がある仙女山の森林被覆率は85%で、夏でも平均気温が18-20度。現地の観光当局によると、仙女山を訪れる避暑客は20日から、今年の夏初のピークを迎え、その数は既に計約12万人に達している。
重慶市に住む王昆亜(63)さんは妻と孫娘(7)と共に7月初めから仙女山にある民宿に宿泊しており「夏になると、都市は暑過ぎる。年を取っているため、毎日クーラーをかけていると、体が持たない。ここなら、一人1ヶ月食事つきで2000元(約3万2千円)ほど。合理的で快適。夫婦で1ヶ月5000元(約8万円)ほどなら、割に合う」と話す。
避暑地への旅行のほか、あまりの暑さに、ちょっとなまけものの人を対象にしたビジネスも盛況となっている。エアコン、ござ、虫よけの花露水など、夏の定番商品が大手ショッピングサイトで人気となっているほか、オンラインデリバリーや野菜・果物の配達サービスなども人気となっている。
重慶のある建築デザイン事務所に勤めている蒋博さんは取材に対して「私も同僚十数人も最近は、ランチはデリバリー。昼は暑すぎて、外に出ると溶けそう。クーラーのきいた事務所で配達してもらった物を食べたほうがいい」と話す。
オフィスで働くホワイトカラーだけでなく、夏休み中の学生も、オンラインデリバリーの主力になっている。重慶市第七中学校に通う中学2年生の王倩さんもその一人で、「お昼ご飯は必ずデリバリー。家族みんなで食べる夕飯までデリバリーにすることもある。今月だけで近所でデリバリーサービスをしているレストランを全部試してみた」と話す。
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