現在位置: ニュース>経済
成長期迎える中国人観光客の海外レンタカー市場

 

海外旅行が普通の人々にも浸透するにつれて、団体ツアーやありきたりの自由旅行では満足できない中国人観光客がますます多くなってきた。そこでレンタカーを借りて自分で回る旅行が新たなトレンドになりつつある。「国際商報」が伝えた。

旅行サイト・螞蜂窩がこのほど発表した統計データによると、2015年に海外でレンタカーを利用した中国人観光客数は前年比130%増加した。海外レンタカー市場では、インターネットによる市場取引だけで規模が131億3千万元(約2001億7千万円)に達しており、今年は前年比88.6%の増加が予想される。

こうした背景の下、携程、阿里旅行、途牛などの大手旅行プラットフォームは海外レンタカー旅行市場を開拓し、レンタカー事業に力を入れている。海外レンタカー市場の争奪戦が目下展開中だ。

 

▽海外展開では「友人探し」が重要

 

海外レンタカー市場の展開では、多くのプラットフォームが海外企業と提携し、共同で市場を開拓する道を選択する。携程もこうしたやり方を採用する。

今月3日、携程の地上交通事業部が明らかにした情報によると、同社は世界最大のレンタカー企業エンタープライズグループと戦略的協力合意を結んだ。双方は今後、商品の研究開発、市場での営業販売、サービスの刷新など各方面でより深いレベルの協力を展開するほか、今後2年以内にエンタープライズ傘下のアラモブランドによる携程を利用して北米を旅行する利用者を対象とした優先的レンタカーサービスの提供も実現させる。アラモは携程の利用者に軽自動車から大型のスポーツ用多目的車(SUV)まで12タイプから選べるレンタカーサービスの特別価格を提供するほか、在庫車を優先的に割り当てるサービスも提供するという。

今回の提携について、携程の王玉■(玉偏に深の右側)副社長(地上交通事業部最高経営責任者<CEO>)は、「エンタープライズは海外レンタカー分野で長年の経験があり、長期にわたり質の高いサービスで評価されてきた。携程の利用者に最高品質の海外レンタカーサービス、海外ドライブ体験を提供してくれるものと確信する」と話す。

エンタープライズは世界最大の、最も強い競争力を備えたレンタカー企業だ。1957年の創業で、アラモ、エンタープライズ、ナショナルの3ブランドを擁する。現在は世界70数カ国で約9千店舗を展開し、高品質の車両170万台を貸し出す。データによると、エンタープライズの主な営業エリアは米国で、サービスの質の高さが同社のレンタカーを人々に選ばせる重要な要因だ。

今年に入ってから、携程を通じて海外ドライブ旅行を予約した人の数は前年比200%以上のペースで急速に増加しており、最高で250%の増加率を記録した。

 

1   2   >>  

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。 京ICP備14043293号
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010)6831-3990  FAX: (010)6831-3850