今年8月15日は71回目となる第2次大戦の日本敗戦記念日だ。安倍晋三首相はこの日に靖国神社を参拝しない方針を固めたが、自民党総裁として自費で玉串料を奉納した。昨年8月14日、安倍氏は戦後70年談話で、日本はすでに繰り返し「戦争を反省」したと主張した。だがそれから1年後の今日、まだその言葉が耳に残る中、安倍政権のする事なす事は「言動一致」とは全く言い難い。中国新聞網が伝えた。
11日には、安倍内閣の新閣僚である今村雅弘復興相が靖国神社を参拝した。毎年「参拝を報告」している高市早苗総務相及び日本の議員団体「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」も蠢動しており、参拝しかねない。
実際のところ、第2次安倍内閣発足以来「閣僚が寄り集まって靖国神社を参拝し、安倍氏は供物を奉納する」ことが、8月15日の日本右翼政治屋の固定モデルにほぼなっている。第2次大戦終結からすでに71年になるが、「歴史を反省」と大いに語る一方で、毎年戦犯に敬意を表することを忘れない。歴史問題における日本政府の態度を見ると、今にいたるも「分裂」していると言える。
ある分析によると、かつて就任1周年時に頑として靖国神社を参拝し、隣国の強い抗議を招いた安倍氏が今回参拝しないのも、隣国及び東アジア地域の安定を望む米国との関係への配慮であり、「便宜的措置」と言える。また、右翼路線の忠実な「継承者」で、第2次大戦の歴史を再三公然と否定してきた稲田朋美防衛相も、今回は内外の圧力に迫られてジブチ訪問という「苦肉の策」を打ち出したのであり、「心から悔い改めて」、真に反省したのでは決してない。
歴史及び地域の安全の問題における、安倍氏の指導する日本政府の最近の一連の挙動に対して、中国外交部(外務省)は先日「人々が忘れるべきでないのは、日本軍国主義の発動した侵略戦争がアジア被害国の人々に深刻な災禍をもたらしたからだ」と指摘した。
中国側は「第2次大戦終結から70数年になる今日、戦争責任を真剣に反省しなければならず、歴史の教訓を深く汲み取らなければならず、第2次大戦の勝利の成果を守らなければならない。中国側は日本側が双方の原則的共通認識の精神を順守し、情勢の緊張や複雑化を招きうるいかなる行動も取らず、地域の安定のために共に建設的努力を払うことを強く望む」とも指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月15日
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