ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が17~21日の日程で中国を公式訪問している。ミャンマーの新政権発足以来初の指導者による訪中であり、アウンサンスーチー氏がASEAN以外の国を訪問するのも就任後初だ。この訪問には積極的な注目点が2つある。第1に、中国とミャンマーは互いの関係を非常に重視している。第2に、いわゆるフィリピンの南中国海仲裁裁判の茶番後、中国とミャンマーを含むASEAN諸国との関係は依然良好な発展の軌道にある。(人民日報「鐘声」国際論評)
アウンサンスーチー氏の訪中前に、「南中国海における関係国の行動宣言」実行第13回高官会議が中国・満洲里で閉幕した。各国は7月末に発表した「『南中国海における各国の行動宣言』の全面的かつ実効性ある実行に関する中国及びASEAN諸国外相の共同声明」を導きに、溝を適切に処理し、相互信頼を強化し、妨害を排除し、南中国海を平和の海、友情の海、協力の海とすべく共に尽力する考えを重ねて表明した。各国は中国とASEANの対話パートナーシップ構築25周年記念サミットを契機に、中国とASEANの協力を強化し、戦略的パートナーシップを新たな段階へと押し上げる意向を表明した。
中国とASEANの関係は健全な発展を続けており、包括的、多層的で広範囲な協力関係が礎だ。中国はASEANにとって6年続けて最大の貿易パートナーであり、ASEANは中国にとって4年続けて第3の貿易パートナーだ。ASEANは中国にとって第4の輸出市場、第2の輸入相手だ。政治的相互信頼は深まり続け、経済・貿易協力は日増しに緊密化し、人的・文化的交流は実り豊かな成果を挙げ、双方の利益は一層緊密に融合している。
中国は近隣国と睦まじく付き合い、近隣国をパートナーとし続け、「親誠恵容」の周辺外交理念の実行を堅持し、より緊密な中国・ASEAN運命共同体の構築に尽力し、アジア運命共同体の構築を推進している。これと鮮明なコントラストをなすのは、一部の域外国が体は21世紀にありながら頭は冷戦思考、ゼロサムゲームの古い時代に留まっていることだ。彼らは地域の不安定を望み、到る所でいわゆる「中国の脅威」を鼓吹し、中国とASEANの間に楔を打ち込むことを妄想している。だが、中国とASEANの緊密な協力という大きな潮流は、人心に背き、潮流に逆行する手口が思い通りにはならないことを証明している。
現在、中国とASEANの関係は重大な発展のチャンスを迎えている。双方の指導者はすでに将来の発展のビジョンを描いた。「平和と繁栄の戦略的パートナーシップに向けた中国とASEANの共同宣言行動計画(2016~2020)」の263件の確かな内容は、双方の共通の意向を反映し、協力の活力と将来性を示している。中国とASEANが連携して共に歩む未来は、必ずや共に繁栄するものになると確信する理由が人々にはある。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月18日
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