オンライン予約が可能なタクシー・自家用車・大型バス・「バイクタクシー」に続き、このほど北京市中関村には「オンラインレンタサイクル」が登場し、関心を集めている。北京青年報が伝えた。
記者が試してみたところ、専用アプリをダウンロードし、実名でユーザー登録を行うだけで利用でき、カードを作る必要は無い。そしてスマホを使って自転車に貼ってあるQRコードを読み取ると、予約・レンタル・返却などの手続きができる。30分1元(約15.1円)でレンタルできるが、現在のところ利用範囲は五環路内に限られている。また、「オンラインレンタサイクル」には、決められた返却場所は設けられておらず、公共スペースならばどこでも返却可能だ。公共レンタサイクルの場合、借りた自転車を返却場所に返しに行かなければならないという面倒さがつきまとい、一刻も早い解決が望まれている。
「オンラインレンタサイクル」に問題点について、北京工業大学都市交通学院の陳艶艶副院長は、「これは、環境に優しい『エコ外出』のための非常に良い試みといえよう。公共レンタサイクルと比べ、このレンタル方式はとても柔軟性に富んでおり、公共レンタサイクルの欠点を補うことができる。だが、市民に便利に利用してもらうためには、ある程度の規模を形成し、規範化された運営方式を構築する必要がある」との見方を示した。
また、陳副院長は「もし、自転車の台数が非常に少ないならば、市民は良いタイミングで利用することができず、リピーターになることはないだろう。次に、規範化された運営方式がないと、自転車が勝手気ままに放置されることになり、市の交通システム全体に悪影響が及ぶ。最も理想的な状態は、公共レンタサイクルと共同発展し、市民が自転車で外出する際の利便性がいっそう高まることだ」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年8月29日
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