現在位置: ニュース>政治
安倍氏の「太平洋の航行の自由」、中国は異議

 

安倍首相は27日にケニアの首都ナイロビで開かれたアフリカ開発会議(TICAD)の開幕式で、「インド洋と太平洋でアジアとアフリカを結ぶ。日本には2大洋を、航行の自由と法の支配を尊重する地域にする責任がある」と述べた。

招待を受け28日に同会議の閉幕式に出席した、中国外交部の張明副部長は記者に対して、次のように述べた。

中国とアフリカの2015年の貿易額は1800億ドルにのぼる。双方の貿易の多くが海運で行われており、インド洋、太平洋を航行している。アフリカとの貿易の他に、中国は中東や欧州との貿易でもこの航路を使っている。長年に渡り、同海域の航行の自由に問題が生じたことはない。

日本政府はアフリカ開発会議の前に開かれたハイレベル会議でも、いわゆる航行の自由問題に言及し、アフリカ開発会議を政治化させようという強い意向を示していた。ハイレベル会議で発言したすべてのアフリカ諸国が、会議を政治化させることに反対し、拒否した。これにより日本側は妥協を強いられ、関連する内容を草案の中から削除した。これは「公道は自ずから人心に在り」を示した。

アフリカの現在の主な任務は、開発と国民生活の改善だ。その他の地域の問題を使い、アフリカの開発を妨げるのは間違っている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月30日

 

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。 京ICP備14043293号
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010)6831-3990  FAX: (010)6831-3850