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中国国家イメージ調査のデータが示す 「外国人は中国をどう見ているか」

 

8月29日、中国外文出版発行事業局(中国外文局)国際コミュニケーション研究センターは、北京華通明略情報コンサルティング有限公司(Millward Brown ACSR)と連携し、Lightspeed GMIと共に実施した『中国国家イメージグローバル調査報告2015』を、北京市で発表した。これは中国国家イメージ調査のプラットホームが展開した第4次中国国家イメージのグローバル調査で、主要20カ国・地域(G20)のうち19カ国・地域から各500サンプルを採取した。

海外の若者の中国に対するイメージがより良い

2015年海外回答者の中国に対する全体的イメージは6.2点と安定的に上昇した。発展途上国の中国に対するイメージ(6.9点)は、先進国よりもっと積極的であった。年齢層では、海外の若者(18‐35歳)は中国への理解度がより高く、中国の将来の発展情勢に対する見方もより楽観的だ。国際事情に対する影響力調査では、中国は米国に次ぐ第2位で、ロシア、英国、ドイツがこれに続く。影響力ランキングの前3位は2014年の調査結果と一致し、比較的高い安定性を表した。

内外の回答者の認識に差異あり

「中国は一体どのような国家か」という問題をめぐって、中国国内と海外の回答者の観点に明らかに差異が存在する。

内外の回答者は「中国は悠久の歴史があり、魅力あふれる東方の大国」という観点で基本的に共通の認識を示した。国内回答者の65%は、「中国は平和的発展、協力・ウインウインを提唱し、責任をもつ大国」と考え、51%が「中国は親切でエネルギッシュな開放的国家」に同意し、わずか5%が中国は「地域あるいは世界的なリーダーシップを追求する国家」と考える。しかし海外回答者の上述の問題への賛同率は、それぞれ14%、11%、26%であった。このことからも、海外の一般民衆は、中国への深い理解に欠けており、中国は国家イメージの形成と広報面に多くの努力が必要とされていることが分かる。

この他、国内外の回答者の「いかなる要素が最も中国文化を代表するか」という問題の見方にも大きな差異があり、若干の意外さが否めない。

海外回答者は、中国医学、武術や中国料理が最も中国文化を代表すると考え、その選択比率はそれぞれ50%、49%、39%であった。孔子と儒教思想、戯曲、雑技、書道、絵画などの伝統文化の選択項目では、海外回答者の認識度は明らかに国内のそれを下回っている。相対的に海外回答者の製品、科学技術の発明に対する認識度は、国内回答者を大きく上回っている。中国ブランドや科学技術の成果の海外影響力は、更に重視されるべきであろう。

レノボ、 ファーウェイは高知名度の中国ブランド

中国企業をめぐる調査では、中国製品の海外イメージに改善が見られ、2014年に比べ海外回答者の中国製品の食品安全、アフターサービス、価格方面への不満度はそれぞれ6%、13%、9%と下降した。しかし、品質問題は依然として中国ブランドの海外発展を阻害する最重要の要素だ。

ブランド知名度では、レノボ(Lenovo)、ファーウェイ(HUAWEI)は海外回答者が最もよく知る中国ブランドだ。インターネットの領域のアリババ、シャオミ(Xiaomi)、ウィチャット(WeChat)、UCブラウザの順位上昇が目立ち、中でも、ウィチャットは第8位でテンセントQQを大きく上回っており、モバイルネットの急速な拡大には驚くばかりだ。

このほか、中国の科学技術のイノベーション力は広く良い評価を受けており、61%の海外回答者は中国が非常に強いイノベーション能力をもつと回答しており、このデータは中国国内の回答者の評価(57%)を超えた。近年中国の科学技術の成果の中でも、高速鉄道の知名度は最高で、海外回答者の21%が一定の認識をもち、58%は中国が科学技術分野のグローバルガバナンスの面でさらに大きな作用を発揮することを期待している。(文:高原)

 

人民中国インターネット版 2016年8月31日

 

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