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G20サミットを前にマクロ経済政策の環境整備

 

G20杭州サミット開催が間近に控える中、中国政府はマクロ経済政策策定の環境を整備している。  

楼継偉財政部長は28日、記者のインタビューに答え、G20杭州サミットに向けて財政金融分野で中国政府が進めてきた準備状況を紹介した。

楼財政部長は、その中で「今年に入ってから、『イノベーション、活力、連動性、包摂性のある世界経済の構築』というサミットのテーマをめぐって、G20財務部長と中央銀行総裁会議を3回、G20財務部長と中央銀行副総裁会議を4回、作業グループと研究チーム会議を20数回開催した。ここで、世界経済の現状や『力強く持続可能かつバランスの取れた経済成長の枠組み』、投資とインフラ、国際金融枠組みの確立、金融部門の改革、税金に関する世界範囲での協力、グリーン金融、気候資金、反テロ融資などの課題について議論し、影響力のある成果を収めた。サミットの財政金融政策の策定に向け、準備が整った」と述べた。

楼財政部長は、また、G20サミットが世界経済の成長を促し、国際金融の安定を維持するうえで以下の4点を紹介した。①各自あるいは共同での通貨や財政などの政策によって、力強くて持続可能かつバランスの取れた成長目標の実現を約束すること。②為替市場について、意思疎通を密接にし、通貨安競争を避けると共に、いかなる形の保護主義にも反対すること。③成長を支持し、潜在的なリスクを低減させるため、必要時に講じる各国の国情に合わせた政策措置について引き続き研究すること。④英国のEU・欧州連合からの離脱や、難民と移民問題、テロなどが経済、金融にもたらした影響に備えること。

楼財務部長は、さらに「これらはG20のメンバーが団結してリスクや挑戦に直面するうえで達成した共通認識によるものだ。杭州サミットのマクロ経済政策の策定に良好な条件を作り出し、世界から高く評価されている」と述べた。

 

中国国際放送局日本語部より2016年8月29日

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