国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会に出席中の朱光耀財政次官は現地時間7日、ワシントンで「IMFは中国のサプライサイド改革の成果を高く評価しており、中国も今まさにその改革の実践と包摂的な発展理念で世界経済ガバナンスに積極的貢献を果たしている」と述べました。
朱次官は、その際「IMFの試算では、中国の経済構造改革の成果はG20(20カ国・地域)メンバーの経済改革成果総量の50%以上を占めている。これは中国の経済改革の成果がG20のその他のメンバーの経済改革成果の総量を超えたことを意味するもので、中国経済の構造改革が大きな進展を得たことをも示すものだ」と指摘しました。
朱次官は、また「IMFは、『中国経済の発展は、債務問題という重大な課題に直面しており、企業債務の増加スピードの速さが目立つほか、信用貸付の伸びも速すぎる』と指摘した。そのうえで、中国が総合的措置で債務問題に対応していくことを支持し、中国が『過剰生産能力や不動産の不良在庫、金融レバレッジの削減、経営コストの低減、有効供給の拡大』を一つのシステムプロジェクトとして推進していく正確な施策、そしてそれによって得られた成果を肯定している」と述べました。
朱次官は、さらに、世界経済が直面している反グローバル化や貿易保護主義等の新たな課題に触れ、「根本的原因は経済成果が多くの人々と共有されていないことにある。これもG20杭州サミットの場で包摂的発展をとりわけ強調した重要な理由だ」と述べたうえで、「IMFと世界銀行の年次総会でも包摂的統合発展の理念が強調されている」と指摘しました。(藍、む)
中国国際放送局日本語部より
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