中国軍事科学学会と中国国際戦略学会は10日夜、北京市香山の頤和賓館で晩餐会を開き、第7回香山フォーラムに出席する国内外の来賓を心より歓迎した。
今回のフォーラムに参加する59カ国の政府代表団、6つの国際組織の代表団、国内外の有名政治家、専門家・学者ら400人以上が晩餐会に出席した。中国国際戦略学会会長、中央軍事委員会連合参謀部副参謀長の孫建国氏があいさつし、マレーシア国軍司令官のズルキフェリ・モハマド・ジン氏が要請に応じ講演した。
ジン氏は講演で「各国の実務レベルの関係は現在、さらなる対話と協力を必要としている。香山フォーラムは地域の重要な利害関係者を集め、時代の問題について議論する重要な場であり、地域と世界の平和促進で重要な力を発揮している。現在、国際的なテロリズムが地域と世界の平和・安定の重大な脅威となっている。各国は協力を強化し、より効果的で力強い措置により対応しなければならない。テロ対策協力の前提や基礎となるのは、透明な意図、国際的な準則と慣例の遵守、平等、各国の利益への配慮だ。中国は世界と地域のテロ対策の中で、積極的かつ重要な力を発揮している」と述べた。
ベトナム国防省次官のグエン・タイン・クン氏は、中国網のインタビューに応じた際に「フォーラムの最大の役割は、各国の軍隊による協力に、衝突なき世界的環境をもたらすことだ。世界では衝突が多発しているが、アジア太平洋はまだ幸運で、軍のグローバルガバナンスにおける力を発揮している。我々は取り組みと協力を拡大し続け、地域の平和と安定を維持していく」と述べた。
中国軍事科学学会国際軍事分科会秘書長の陳学恵氏は、中国網の記者に対して「今回の香山フォーラムの重要な議題は、軍のグローバルガバナンスにおける役割だ。世界安全形式の変化に伴い、テロリズムは国際関係の性質を変えた。世界の安全ガバナンスの強化が喫緊の課題となっている。中国のような大国は、世界安全を維持する責任を持つ。安全の公共財を提供するだけではなく、経験、さらに物理的・人的支援を提供しなければならない」と説明した。
今回の香山フォーラムの会期は3日で、主に「アジア太平洋の安全の新たな課題に共同対応」「軍のグローバルガバナンスにおける役割」「海上安全協力」「国際テロリズムの脅威と対応」という4つの大会議題をめぐり議論する。4つの分科会では、「大国関係と世界戦略構造」「グローバルガバナンス:グローバル化と反グローバル化の国際安全への影響」「テロリズムの新動向と共同対応の新方針」「海上危機管理・地域安定」という議題を巡り議論する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月11日
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