海外メディアによると、中国が改めてRCEP(東アジア地域包括的経済連携)を促進させている。10年にわたる協議を経ても、依然としてワシントンは中国を排除した貿易連盟プロジェクトをまとめることができていない。これはアメリカ外交の失敗を意味する。
ロシア紙「独立新聞」ウェブサイトは11月18日、中国の国家主席習近平はペルー以外にもエクアドルとチリに訪問すると報道した。訪問の目的は何か。ロシア科学院ラテンアメリカ研究所のウラジミール・スターレフ副所長は、中国は経済政策を変えており、石油、穀物、大豆の輸入を大幅に減少させている。現在の主要任務は投資協力だと分析する。
この状況において、中国とラテンアメリカの利益は一致する。中国は物流回廊をラテンアメリカまで拡張するために力を入れている。それらは大西洋から太平洋に伸びており、鉄道や道路も含まれる。
フランス紙「フィガロ」ウェブサイトは11月18日、「今週末、リマは象徴的な権力引き渡しの舞台となった」と報じた。トランプが米大統領選に勝利して以降、天秤は偉大なる復興を目指す中国に傾いている。
ペルーでオバマ大統領は、APEC参加諸国に対し、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の死を正式に告げた。トランプ政権の最初の生贄品である。
記事は、TPPはオバマ大統領の「アジアリバランス戦略」の経済バージョンであるとした上で、その目的はアジア地域で影響力を増す中国の牽制にあると
評している。トランプが大統領に選ばれ、米議会がTPPの批准を放棄したことから、その戦略は絵空事に終わった。
リマで中国は、自らが主導するアジア太平洋FTA計画を推し進めた。オーストラリアなどアメリカの忠実な盟友ですら彼らの計画に大いに注目し、中国に近づきたいと願っている。オーストラリアは、RCEPがTPPの失敗を補填すると考えている。RCEPはもう1つの自由貿易協定計画であり、ASEAN、オーストラリア、中国が調印済みだ。しかしその中にアメリカはない。
英紙「フィナンシャルタイムズ」ウェブサイトは11月17日、「今週末、オバマ大統領がペルーで習近平主席など太平洋諸国のリーダーと座を共にしていたとき、自分が世界経済の匙を中国の指導者に渡したように彼は感じたかもしれない」と報じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月23日
|