国家衛生・計画出産委員会の王培安・副委員長は、26日に開かれた「人口と発展・高級情報会」において、「2016年の新生児数は1750万人を上回ると予想される。これは、2000年前後の出生数にほぼ相当する数値で、『二人っ子政策』の全面実施による成果プロセスの予測と大体合致したものだ」と述べた。京華時報が伝えた。
2010年以前、中国の総出生率は1.54から1.64の間で推移していた。「二人っ子政策」の全面的な実施から約1年が経過した現在、ベビーブームの本格的な到来にはまだ少し時間がかかり、「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)」期間中の総出生率は1.8前後に達する見通しだという。王副委員長は、「新政策と社会・経済条件のもと、出産・育児モデルにどのような変化が生じるのかについては、まだしばらく観察を続ける必要がある。人口学界や科学研究機関が今後も引き続き人口動態を追跡するよう希望している」とコメントした。
全体的に見て、中国の労働力規模はまだ余裕がある状態だ。2015年時点の生産年齢人口(15-64歳)の総規模は、欧米先進国の総数の2倍にあたる10億300万人。生産年齢人口は、2030年に9億5800万人、2050年に8億2700万人にまで減少する見通し。労働力に取って替わる資本力や技術力の進歩が加速するにつれて、労働生産率が高まり、一般的な労働力に対する需要は低下する傾向を呈している。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月28日
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