28日7時6分、河南省鄭州市と重慶市を結ぶ鄭渝高速鉄道の万州―重慶区間(渝万高鉄)が正式開通、列車が重慶北駅を出発した。「渝万高鉄」は長江三峡ダムエリア初の高速鉄道で、三峡ダムエリアの中心都市である万州と重慶との所要時間は4時間から1.5時間に、万州―成都間は7時間から3.5時間に短縮した。
「渝万高鉄」の総延長は約247キロメートル、設計時速は250キロ。重慶北駅を出発後は、復盛駅、長寿北駅、長寿湖駅、墊江駅、梁平駅を経由して万州北駅に到着する。同高速鉄道は三峡ダムエリアの高山地帯を横切るが、地盤が悪い場所も多く、橋やトンネルなどの構造物が総延長に占める比率は71%に達する。
28日に「渝万高鉄」の始発列車を体験したところ、列車は高く険しい山々の間を高速で駆け抜け、平均時速200キロ前後で安定走行した。
「渝万高鉄」は2013年に着工し、今年7月に試験走行を開始。開通当初は、成都、重慶、万州の間で1日あたり21編成の高速鉄道車両を運行させる。
成都鉄道局重慶機関区の党委副書記である劉政氏は、「渝万高鉄は中国の東西南北主要都市を結ぶ高速鉄道主要路線網を構成する重要な部分だとし、その正式開通は中国西南部を中原、華北と短時間でつなぐチャネルとなる。それは三峡ダムエリアの振興発展にプラスとなり、長江経済ベルトの建設に重要な意義を持つ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月29日
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