赤い腕章を付け、コミュニティ内の道を歩き、住人同士のトラブルや唾を吐くなどの行為を見付けると、すぐに指摘する……。そんなパトロール隊というと、細かいことにまでうるさい、暇な高齢のおばさんたちというのが、多くの市民のイメージであるが、今年10月から、四川省成都市の南駅街道・桐梓林コミュニティでは、さまざまな人種、年齢のメンバーから成るパトロール隊が活動している。成都商報が報じた。
外国人8人からなるこのパトロール隊も赤い腕章を付け、コミュニティ内を歩いてパトロール。外国人が多く住む桐梓林コミュニティに、中国らしさあふれるコミュニティサービスを提供している。
パトロール隊の隊長であるガーナ人のChrisruiさんは、初めてのパトロールが終わり、周りに集まって来た外国人たちに、「結成したばかりのパトロール隊。指令を待っています」と興奮気味に語った。
「家を借りたり、仕事を探したり、居住証を申請したりするのは、中国語があまり話せない一部の外国人にとってはとても面倒」とChrisruiさん。また、「現在、メンバーと一緒にコミュニティ内をパトロールして、外国人が直面している問題や必要なことなどの情報を収集している。今後、外国人の間でパトロール隊の知名度が上がれば、必ず自ら連絡して来る人が出てくると思う。そうなれば、成都で生活している外国人たちから構成される、共に助け合うグループができ上がる。もちろん、パトロール隊は情報を伝える仲介者で、主な仕事は、必要な情報を集めてそれをコミュニティに伝え、解決してもらうこと」と続けた。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月7日
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