このほど発表された「2016年中国高齢者金融発展報告」によると、中国の高齢化は、「高齢化スピードが速い」、「農村部の高齢者が多い」、「女性の高齢者が多い」という3つの特徴があるという。中国の高齢化は2055年にピークに達すると予想され、その時点で、高齢者人口は4億人に上る見通し。京華時報が伝えた。
報告によると、65歳以上の高齢者は、2030年に総人口の20.2%にあたる2億8千万人となり、2055年にはピークに達し、総人口の27.2%にあたる4億人に達する見通し。2040年までに高齢化のスピードが最速となり、総人口に占める割合は年平均0.5ポイント上昇するとみられる。このほか、女性の高齢者がより増加するのは、女性の平均寿命が男性より高いことが主な原因だ。2040年まで、農村部に住む65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は、年平均1ポイント上昇し、そのスピードは全国の2倍に相当する見込み。各級の都市別にみると、都市の規模が大きければ大きいほど、高齢化のスピードは緩慢になる傾向となっている。
人口問題の専門家である国務院の馬力参事官はこれより以前に、次のとおりコメントしていた。
「日本や韓国などの先進国と比べると、中国の高齢化は変わった特徴を備えている。日本と韓国はいずれも、経済発展が進むなか、自然の成り行きで高齢化社会へと移行している。一方、中国は計画出産政策の主導によって、新生児出生率が低下し、高齢者人口の割合が上昇した。中国の高齢化が他国と最も違うのは、『富むよりも先に老いる』点だ。経済がそれに見合う程度に発展しないうちに、中国は高齢化段階に突入した」。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年12月12日
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