日本の安倍晋三首相の真珠湾訪問の前日、第二次大戦中の米義勇部隊「フライングタイガース」の隊員だったJohn Yee氏が、新華社記者を通じて安倍首相に公開状を出し、第二次大戦中の中国侵略と暴行について謝罪するよう求めた。
公開状の全文(英語)の要約は下記の通り。
日本が南京大虐殺で罪なき数十万人の中国人を虐殺した当時、17歳の私は南京から数千里離れた雲南省の昆明で暮らしていた。
南京大虐殺はこの上なくおぞましい、筆舌に尽くしがたい悪の行為であり、当時中国にいたすべての人を震撼させた。その後の長期に渡り、中国を侵略した日本軍は、罪なき中国人に多くの暴行をはたらいた。
日本は当時アジアを占領し、ドイツは欧州を併呑しようとしていた。ヒトラーのユダヤ人虐殺と同じく、日本軍は中国でホロコーストを犯した。しかし西側の学術界とメディアは現在も、日本軍の暴行がどれほど深刻だったかを意識していない。
安倍首相の真珠湾訪問は、米日の芝居のようだ。日本は最も中国人に対して、南京大虐殺、中国侵略、虐殺した数百万の中国人に対して謝罪するべきだ。
日本は1931年に、中国の東北に侵略した。中国政府が国際連盟に上訴すると、日本の代表団はその会場を後にした。西側の大国(英国、フランス、ドイツ、イタリア、米国)は、何もすることができなかった。
これらの西側の大国が当時行動していたならば、それがどのような方法であったにせよ、数百万人の中国人が虐殺されるのを回避できたかもしれない。日本人の罪は、ヒトラーと変わりない。日本は多くの国に謝罪するべきだが、米国ではなく先に中国に謝罪するべきだ。
こうして見ると、安倍首相の今月の真珠湾訪問は、日米が機嫌を取り合う芝居のようだ。
John Yee
米コロラド大学、デンバー大学の元歴史教授
John Yee氏は1921年11月29日に雲南の昭通に生まれる。第二次大戦中には、米義勇部隊「フライングタイガース」の通訳を務める。1942年夏に「フライングタイガース」が解散になると、米国に渡った。コロラド州は2012年、John Yee氏が第二次大戦中に「フライングタイガース」の隊員として貢献したことを表彰するため、同年7月17日を「John Yee記念日」にした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月26日
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