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中国宇宙事業の2017年の諸目標 月面からの土壌サンプル回収など

 

重大プロジェクトや商業宇宙などが同時に発展

2017年、中国では多くの宇宙プロジェクトが引き続き推進される。

記者の情報によると、中国次世代北斗衛星ナビゲーションシステムの信号体制はすでに確定し、2017年に公表され、北斗システムのグローバルネットワークの構築が幕を開ける。2016年の次世代北斗ナビゲーション衛星3基の打ち上げで、軌道上で運行している中国の北斗ナビゲーションは22基に達し、そのうち次世代衛星は7基となっている。「2018年前までに18基前後の新北斗衛星を打ち上げられれば、グローバルな基本的衛星コンステレーションが形成されることとなる」と、中国衛星ナビゲーションシステム管理弁公室の冉承其主任は語る。

国家国防科技工業局重大特定プロジェクトセンター主任で高解像度地球観測システム特定プロジェクトのチーフデザイナーを務める童旭東氏はしばらく前、中国が2017年に衛星「高分5号」を打ち上げる予定であることを明らかにしている。「高分5号」は、ハイパースペクトルカメラと複数の大気環境・成分探査設備を搭載し、すでに打ち上げられている4基の高解像度衛星とネットワークを形成して運用され、中国の自前の高解像度リモートセンシングデータのタイプをより充実させることとなる。

このほか中国の気象衛星「風雲」にも新たなメンバーが加わる可能性がある。初のハイスループット衛星「中星16号」などの通信衛星も発展が見込まれ、硬X線変調望遠鏡(HXMT)衛星や電磁環境モニター試験衛星「張衡1号」、「実践13号」などの科学衛星も2017年に打ち上げられる見通しだ。

中国ではここ数年、商業宇宙分野が急速な発展を遂げている。1月上旬には、「吉林1号」の動画撮影衛星「霊巧03」が酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、商業衛星「吉林1号」のネットワークに加わることとなる。キャリアロケット「快舟11号」による初の商業打ち上げともなる。

2016年末には、0.5m級の高解像度商業リモートセンシング衛星「高景1号」の「01組」の2基が打ち上げられた。両基は2017年、もう2基の新たな仲間を迎えることとなる。そうなれば0.5m高解像度光学リモートセンシング衛星4基からなるネットワークが形成され、地球上の任意の地点を毎日通過することができるようになる。

航天科工集団の虹雲プロジェクトの最初の技術検証衛星も1年以内に打ち上げられる見通しだ。同プロジェクトが完成すれば、世界のあらゆる場所でのユーザーによるインターネットアクセスが可能となる。

 

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