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海外医療ツーリズム熱上昇 国内市場は始まったばかり

 

▽グローバル医療資源の市場配置

海外医療ツーリズムは高級クラスの旅行であり、商品の形態はオーダーメードが主流だ。16年に携程網で医療ツーリズムを利用した人は一人平均5万元(1元は約17.0円)を支払っており、中国海外旅行者の平均の約10倍になる。別の旅行情報サイトをみると、日本・大阪の医療センターでのガン検診が含まれたツアーは5万6千元以上、スイスの医療センターでの免疫細胞治療が含まれたツアーは30万元以上する。

医療ツーリズムはこのように高額なため、中・高所得層がターゲットとして視野に入ってくることになる。旅行好きで「海外貧乏旅行」に熱を上げる尹さんなどは、「(医療ツーリズムのような)あんな高価な旅のスタイルは基本的に選択肢に入らない」と話す。

徐CBOは、「中産階級の勃興によって需要が生まれた。市場では医療ツーリズム商品の研究開発が始まったばかりだ」という。劉副会長は、「医療市場は一種の市場資源であり、インターネット社会における情報の対称性を受けて、人々はどの国のどのような医療技術が世界トップレベルなのか知るようになった。消費能力を備えた人はおのずとよりよい医療サービスを求めるようになる」との見方を示す。

また劉副会長は、「医療ツーリズムは一種のサービス型商品として一定の優位性を備えており、これが人々を引きつけてツアー商品の購入に走らせる原因だ。現在、中国人は海外医療ツーリズムに高い関心を寄せており、ここから中国人が医療資源のグローバル市場化配置のプロセスに組み込まれたことがわかる」と説明する。

 

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