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2016年の習近平主席外遊の足跡

 

第18回党大会以来、習近平氏を中心とする党中央は国内・国際環境の新たな変化をさらに踏み込んで把握し、外交の理論と実践の革新を積極的に推し進め、中国の特色ある大国外交の歩みを一歩一歩進めていった。その歩みとは新型の大国関係の構築、周辺外交の発展、発展途上国との団結・協力の強化、そしてパブリック・ディプロマシーの重視などだ。これをうけて習近平主席は2016年に5回の外遊を行い、12カ国を訪問した。これらの外遊を通じてグローバル・ガバナンスに参加する中国の大国外交構造が形成されつつある。

(1)サウジアラビア、エジプト、イラン訪問(2016年1月19日~23日)

習近平国家主席は5日間に4都市を訪問し、約40の活動に参加し、52件の協力文書に調印した。カイロのアラブ連盟本部では「1+2+3」(エネルギー協力を主軸とし、インフラ整備、貿易・投資円滑化を両翼とし、原子力、宇宙・衛星、新エネルギーの三大分野を突破口とする)によって中国とアラブの「一帯一路」(the belt and road)共同建設の構造を形容し、「五大行動理念」(平和、革新、先導、ガバナンス、融合)を初めて打ち出した。中東和平の建設者、中東発展の推進者、中東工業化の推進者、中東安定の支持者、中東人心融合の協力パートナーになるとした

(2)チェコ訪問、ワシントンでの第4回核安全保障サミット出席(2016年3月28日~4月1日)

習主席は5日間に20余りの外交活動を行い、三大陸を飛び越え、数万里を移動した。チェコ訪問では、中国・チェコ関係の新たな位置づけを定めた。両国首脳は共同声明と「『一帯一路』建設実行の協力計画綱要覚書」に調印した。「核安全保障の運命共同体の構築」を初めて打ち出し、核安全保障強化に関する中国の主張を明らかにし、詳しくかつ実際の事例と統計によって中国経済・社会発展の明るい将来性を世界に示し、自信と希望を伝え、各国の理解を深めた。

(3)セルビア、ポーランド、ウズベキスタン訪問、タシケントでの上海協力機構(SCO)首脳会議第16回会合出席(2016年6月17日~24日)

8日間に習主席は中国とユーラシア3カ国との関係の新たな時代を開き、60回余りの二国間、多国間活動に出席した。3件の共同声明に相次いで調印し、中国と3カ国の関係を戦略的パートナーシップから包括的・戦略的パートナーシップへと引き上げた。上海協力機構首脳会議で発表された「タシケント宣言」は中国側の主張を十分に受け入れた。インド、パキスタンの上海協力機構加盟義務に関する覚書を批准した。これは上海協力機構拡大問題における新たな重要な成果。

(4)カンボジア、バングラデシュ訪問、インド・ゴアでの第8回BRICS首脳会議出席(2016年10月13日~17日)

中国とカンボジアは共同声明を発表し、カンボジアの「四角戦略」と「一帯一路」イニシアティブの連結で合意した。中国とバングラデシュは「一帯一路」とバングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊の建設の助けを借りて、コネクティビティを強化することを決めた。ゴアでは習主席は「一帯一路」建設と「環ベンガル湾多分野経済技術協力イニシアティブ」の有機的な連結の推進、インフラ整備の促進、共同発展の実現を提唱した。BRICS5カ国首脳は5件の協力文書に調印し、「ゴア宣言」を発表。宣言はG20杭州サミットの多くの成果を反映し、中国の案に対する大きな賛同を示した。

(5)エクアドル、ペルー、チリ訪問、リマでのAPEC首脳会議出席(2016年11月17日~23日)

中南米訪問は習主席が国家主席就任以来3回目だった。中国とエクアドルの関係は2年間に「二段飛び」を実現し、包括的・戦略的パートナーシップへと引き上げられた。中国とペルーは包括的・戦略的パートナーシップを新たな段階へと押し上げた。中国とチリは包括的・戦略的パートナーシップの構築を宣言し、自由貿易協定の高度化交渉を開始した。中国は第2の中南米政策文書も発表し、新時代、新情勢下の対中南米政策についての新たな理念、主張、措置を全面的に明らかにした。これにより、中南米地域における中国の包括的・戦略的パートナーは7カ国になり、中国・中南米運命共同体の船は帆を揚げて遠洋に乗りだした。習主席がAPEC会議で打ち出した一連の重要な主張はAPEC北京会議の成果の力強い継続であり、G20杭州サミットの共通認識の延長線上にもあり、大国としての責任感を示した。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年1月9日

 

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