世界経済フォーラム(WEF)は先ごろ、世界経済フォーラム第47回年次会合を2017年1月17-20日にスイスのダボスで開くと発表した。テーマは「敏感で責任あるリーダーシップ」。
このテーマをベースに、今回の年次会合では5つのサブテーマを設け、各方面のリーダーが今後1年に立ち向かう必要のある大きな試練への対処にヒントを与える。
一、システム構築の強化とグローバル協力の推進で、国際協力システムの更新・再建やグローバル化による影響のコントロールなどを図る。
二、ポジティブな見通しを示し、アイデンティティを強化することで、楽観的な相互信頼の精神を喚起し、複雑に絡み合う未来の世界に共同で立ち向かう。
三、世界経済の振興で技能の育成、資本の投入、世界経済の減速と就業不足への積極的な対処を進め、持続可能な成長目標の実現に努める。
四、市場資本主義の改革を通じ、短絡性、利己性、腐敗の増殖を警戒し、新たなビジネスと社会の契約を確立する。
五、第4次工業革命に対応し、経済成長モデルの調整や労働者の適応力の向上、科学技術の進歩と人文需要の合致を図る。
世界経済フォーラムの創設者で会長のクラウス・シュワブ氏は、「今起こっている政治的事件は孤立主義と脱グローバル化の傾向を示しているが、世界は引き続き相互依存へと移りつつある。この2つの傾向を抑えるために我々は、グローバルガバナンスとリーダーシップのシステムを構築することに注力し、直ちに社会の包括的発展のニーズに応え、世界が直面する各種の試練に対する建設的なソリューションを模索する責任がある」としている。
世界経済フォーラムによると、会期4日間にわたる今回の年次会合には、300を超える会場に100カ国・地域から2500人余りの各界リーダーが参加する見込みで、国家元首や政府首脳、フォーラム会員企業1000社のリーダー、国際組織の責任者、専門学者、メディアトップ、芸術関係者なども来場する。また、「世界青年リーダー」、「世界傑出青年」、「シュワブ社会企業家基金会」、「技術パイオニア企業」などその他のカテゴリーメンバーも今回の議論に参加する予定だ。
チャイナネットより2017年1月
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