中共中央政治局は1月22日、供給側の構造改革推進に向け、第38回目の集団学習を行った。習近平主席は学習会で供給側の構造改革推進について、「中国経済の発展が新常態に入るなか、供給側の構造改革の改善を重点とし、経済の一段の高度化を推進することが必要」だと強調した。それは経済発展の新常態におけるマクロ経済管理で確立すべき戦略方針だとしている。供給側の構造改革の改善を中心に据え、生産サイドから着手、供給体系の質と効率の向上を図り、ミドルハイエンドの供給を有効に拡大する。需要の変化に対する供給側の適応性を強化し、中国経済のより高度で、有効かつ公平で、持続可能な発展を推進する。
習主席は、中国経済の発展を阻害している要因について、景気変動や量的な要因もあるが、構造的な要因が中心だと指摘した。構造的な問題は、需要と供給いずれの側にもあるが、矛盾があるのは主に供給側だとした。供給側の構造改革は関係全体に関わる長期的な難題への取り組みとなる。我々はこれまでの活動と成果を土台に、目標、課題、方式、政策、手段、措置などを確実に徹底し、実質的な進展を進める必要がある。供給側の構造改革を推進するには、いくつかの重大な関係をうまく処理する必要があるという。
習主席は、政府と市場の関係をうまく処理すべきと指摘した。資源配分で市場が決定的な役割を果たすようにし、政府により良く役割を発揮させることが、供給側の構造改革推進の重大原則だ。我々は市場規律に従い、市場原理をうまく使って問題解決を進めるだけでなく、政府に進んで責任を持たせ、やるべきことをうまくやらせる必要がある。市場の役割と政府の役割は、相互補完的、相互促進的なものだ。資源配分で市場に決定的な役割を持たせ、市場メカニズムを整備する。業界の独占や参入規制、地方の保護制度を打破し、市場の需要変化に対する企業の反応と調整力を強化、企業の資源配分の効率と競争力の向上を図る。一方で、政府の役割発揮については、安易に行政上の指示命令を発するのではなく、市場規律を尊重したうえで、改革により市場の活力を喚起する必要がある。政策により市場心理を正しい方向に導き、計画により投資の方向性を明示、法治により市場行為を規範に適合させる。
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