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中国人記者を妨害する日本の右翼に、「言論の自由」を論じる資格なし

 

日本のアパグループがホテルの客室内に、元谷外志雄CEOが執筆した、南京大虐殺などの戦争犯罪を否定する書籍を大量に置いていたことが発覚した。中韓および周辺諸国のネットユーザーは、これに強く憤っている。中国人記者は同ホテルを実際に取材し、報道を行った。ところが日本の右翼分子は絶えず電話で邪魔をし、さらに悪質な場合は、記者の事務所にFAXを送信し、記者を名指しで批判・侮辱し、正常な活動を妨害した。新華社が伝えた。

日本の右翼分子は客室内の書籍について、「言論の自由」と口を揃えて言っている。記者の取材に基づく記事が掲載されると、日本の右翼政治家と右翼団体のリーダーは、ネット上とSNSで騒ぎ立て、多くの右翼分子がアパグループにエールを送っている。彼らによると、第二次大戦の歴史をいかに見るかは同ホテルの経営者の「言論の自由」であり、外国の反対により書籍を撤去すれば、日本の「言論の自由」が損なわれるというのだ。

なにがいわゆる「言論の自由」だ!

周知の通り、世界のいかなる国であっても、「言論の自由」は無制限ではなく、人類の良識を守らなければならない。日本軍国主義の鉄蹄は当時、中国の土地を勝手に踏みにじり、放火・殺人・略奪などの悪事をほしいままにした。しかし元谷氏の説によると、日本はむしろ被害者であり、仕方なく抵抗したに過ぎない。当時の慰安婦については、彼女たちは「ただの売春婦」と攻撃した。日本軍が念入りに画策した真珠湾事件は、ルーズベルトの陰謀、米国が不況から脱却するため日本の奇襲を促したと唱えた。

日本軍の南京大虐殺は動かぬ証拠が山ほどあり、当時残された累々たる白骨、映像および文字の資料が存在し、生存者もいる。しかし右翼勢力はこれをすべて見て見ぬふりをし、いかなる証拠も文字の資料もないと妄言を吐いている。

冷戦終了後、日本社会は右傾化と保守化を続けた。第二次大戦中の暴行について正義を貫く日本国内の関係者も、右翼の攻撃を受けた。日本の漫画家、本宮ひろ志は歴史マンガを連載し、日本軍の南京大虐殺における残虐行為を描写したが、右翼分子からの抗議と攻撃を受け一時的な創作中止を余儀なくされた。日本初の、戦時中の性的暴力の被害と加害に関する資料を集めた慰安婦資料館「女たちの戦争と平和資料館」が2005年に開館すると、右翼勢力は長期的に電話により暴言を吐き、恐喝している。朝日新聞元記者の植村隆氏は、慰安婦問題の報道により右翼から頻繁に攻撃を受けた。このような実例は、数え切れないほどある。

正義の言論が圧力を受け、日本軍国主義の暴行を粉飾・美化する言論が大手を振っている。これが右翼分子が称する「言論の自由」なのか?

日本の右翼勢力は近年増長しているが、これは日本政府の現在の政策と関係している。日本の安倍晋三首相は再任を果たすと、改憲と「戦後レジーム脱却」を目標とし、自分と意見の異なるメディアの攻撃に力を入れている。日本国憲法が規定する報道の自由が、かつてないほど制限されている。

アパホテルの件についても、日本政府の態度について言及しないわけにはいかない。同ホテルが撤去を拒否したことについて、菅義偉内閣官房長官は「過去の不幸な歴史に過度な焦点を当てるべきではない」と称した。

侵略の歴史を美化し、真相を報じる中国人記者を妨害し、暴行の真相を勇敢に直視する日本の正義ある関係者に圧力をかける。日本の右翼勢力が語る「言論の自由」とは、日本の侵略の歴史を賛美する自由だけであり、日本の右翼の歪んだ歴史観と間違った行為を暴露すれば、それは彼らのいわゆる「言論の自由」に干渉することになる。

なんと横暴で歪んだ「言論の自由」だろうか!

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月23日

 

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