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中国の外資利用額、2016年も過去最高を更新 国連報告

 

国連貿易開発会議(UNCTAD)が1日に発表した報告書によると、2016年の世界全体の海外直接投資は13%減の約1兆5200億ドルとなった。世界、特にアジアの流入量が大幅に減少するなか、中国の2016年の外資利用額は安定成長を維持し、前年比2.3%増の1390億ドルにのぼり、過去最高を再度更新した。

UNCTADが発表した最新の「世界投資報告書」によると、2016年の外資利用上位10カ国のうち、中国は米国と英国に次ぐ3位となった。また中国の外資利用構造の改善が続き、質が向上した。サービス業、特に高付加価値サービス業とハイテク製造業に流入する外資が増加を続けた。外資は資本・技術集約型産業及び高付加価値分野への傾斜を続け、かつ労働集約型産業の外部移転が続いた。

UNCTADは、中国の経済成長は2017年に世界的に高い水準を維持し、産業構造の改善が続き、市場指向型の海外直接投資が成長を維持すると予想した。また中国の外資管理体制改革の深化に伴い、中国の対外資開放分野がさらに拡大される。これは外資流入に新たな活力を注ぐ。中国は依然として外資にとって最も魅力的な投資先の一つになり、2017年の外資利用も高水準を維持する。

報告書によると、先進国の海外直接投資流入量が2016年に減少したが、国家間には大きな開きがある。先進国に流入する海外直接投資は、2015年のピークから9%減少の約8720億ドルとなった。米国への流入は2015年の3480億ドルから11%増の3850億ドル。大規模な海外M&Aの影響で、英国への流入は330億ドルから6倍弱増え、1790億ドルに達した。先進国の2016年の海外M&Aは21%増の7790億ドルだった。

 

チャイナネットより2017年2月3日

 

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