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春節の食卓に並ぶ「海外の味わい」

 

今年の酉年の春節(旧正月、今年は1月28日)には、トリ、カモ、魚、ヒツジといった伝統的な年越し料理のほか、サーモンの刺身、寿司の盛り合わせといった「海外の味わい」を食卓に並べたうちがたくさんあった。乾杯用の白酒(スピリッツ)や自家製の焼酎が、海外から輸入された洋酒、ワイン、スパークリングワインなどに取って代わられるようになり、輸入食品がもたらす「海外の味わい」により中国人の春節の食卓にはこれまでに見られなかった光景が出現している。「国際商報」が伝えた。

▽「海外風年越し料理」が人気

胡明慧さんが旧暦大晦日にあたる1月27日に「微信」(WeChat)のモーメンツにアップした写真を見ると、テーブルから溢れそうなほどたくさんの料理が並んでいた。よくよく見れば、伝統的な年越し料理のほか、骨付き鶏肉のガーリック風味クリームソース、ロブスターのチーズ焼きも写っていた。

胡さんは、「毎年、年越しで同じような料理を食べるのはつまらない。今年は伝統的なメニューのほか、新メニューも入れてみた。これまでは年越しの時期が来るまで肉も魚も食べられなかったけれど、今では暮らし向きがよくなり、普段から何でも食べられるようになった。おなじみの年越し料理を並べてみたところで大してうれしくもない」と話す。

春節の食卓で重要なメニューは新鮮なシーフードだ。春節期間に各地の港湾で輸入された新鮮な「海外のシーフード」が、続々と「上陸」して中国各地に運ばれている。

威海華■(品の口が金)進出口有限公司は春節シーズンに総量21トンの活タラバガニをロシアから輸入した。袁国志社長は、「このたび活タラバガニを輸入したのは、主に春節連休期間の国内休日市場での供給を確保するためだ。タラバは入国手続きを終えた後、北京、広州、深センなどにそれぞれ運ばれた」と話す。

▽輸入食品の売れ行きが好調

今年の春節に先立ち、ウォルマートは正月キャンペーン「年貨一条街」を全国の店舗で展開し、ずらりと並んだ高品質の商品、目を奪われるような力の入ったキャンペーンが多くの人を引きつけた。

ウォルマートは発達した世界規模の調達・物流システムを利用して海外の優れた商品を効率よく買い集め、その大部分はウォルマートでしか取り扱いのない商品で、消費者の中級商品や高級商品に対する需要に応えている。今年のキャンペーンでは、直輸入の新商品数十種類が相次いで打ち出され、種類も豊富で、シーフードや酒類といった祝休日の人気商品はすべてそろっていた。特に直輸入した独占販売のワインは、価格が非常に手頃で、ケースで購入した人にはプレゼントもあった。

会員制スーパーのサムズ・クラブはグローバル調達資源を利用して米国からブタ肉を直輸入した。供給源から品質を管理し、中間の卸売コストを削減し、米ブタ肉の高品質低価格を実現させた。

サムズ中国法人のニール・マッフィー最高調達責任者(CPO)は、「米国産ブタ肉はサムズ・クラブが米国の調達チーム資源を利用して中国の会員向けに選び抜いた安全な高品質の新商品であり、供給源の種豚から、飼育、食肉処理、輸送まですべての段階に厳しい規定を設けている」と話す。

注目されるのは、2017年1月1月より、中国・オーストラリア自由貿易協定(FTA)が3回目の関税引き下げを行い、中国の企業と大勢の消費者が減税の恩恵を一層受けられるようになったことだ。商務部(商務省)の孫継文報道官は、「輸入に関しては、牛肉とヒツジ肉、シーフード、乳製品、ナッツ類、果物、ワインといったオーストラリアから輸入される食品の一部について関税がさらに引き下げられ、消費者はより多く恩恵を被るようになった」と話す。

また便利になった海外通信販売や効率のアップした物流により、伝統的な輸入食品であるワインや果物がより速く食卓に上るようになっただけでなく、これまでは買うチャンスのなかった「新商品」も酉年の春節に華々しく登場した。海外通販プラットフォームで「エビ」と検索すると、検索結果には「中南米産エビ」、「カナダ産エビ」、「オーストラリア産エビ」、「ベトナム産エビ」などがずらりと並ぶほか、エクアドルやマダガスカルから輸入されたエビも登場する。(編集KS)

 

「人民網日本語版」2017年2月7日

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