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国産大型航空機C919 今年上半期に「初飛行」へ

 

中国商用飛機有限責任公司が6日に明らかにしたところによると、国産大型旅客機「C919」のプロジェクトでは、2017年上半期に「初飛行」が行われる予定という。中国新聞社が伝えた。

C919は中国で独自に設計・研究・開発された国産大型旅客機で、座席数150以上の中・短距離ナローボディ機。市場での主な競争相手は人気のあるエアバス320シリーズおよびボーイング737シリーズだ。

C919は搭載するシステムの取り付けと主要な静的強度テストやシステム集積テストを基本的に終えており、現在は初飛行に向けた「ラストスパート」の段階にさしかかっており、機体の地上共振テストやモードカップリングテストなどが行われている。単純化していうと、こうしたテストは「ジャッキ」に似た空気バネ(エアサスペンション)を利用して航空機を中空まで押し上げて行われる。

C919の副総設計士の周良道さんは取材に答える中で、「このほど終了した2.5G静的強度テストの結果はテスト前に行われた強度分析と高いレベルで一致しており、強健な『骨組み』と機体がしっかりと飛行を支えることが証明された。2.5G静的強度テストとは航空機に自重の2.5倍の力が加わっても壊れないことを証明するために行われるものだ」と述べた。

開発者が語る「裏話」によれば、2009年に初の国産リージョナルジェット機「ARJ21」が第1回目の2.5G静的強度テストを行った際にはうまくいかず、そこから7カ月にわたる攻防が続いた。今回は航空機の構造の強度の自動検査プラットフォームといった革新的な方法が利用され、設計やテストの精度と効率が大幅に向上したという。

現在、C919には570機の受注があり、中国東方航空公司が世界で一番目のユーザーになる予定だ。

商用飛機公司は17年にワイドボディ機のプロジェクトを全面的にスタートするほか、ARJ21の小口の製造・引き渡しも実現するとしている。(編集KS)

 

 

「人民網日本語版」2017年2月7日

 

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