世界市場における中国のスマートフォンメーカーの存在感がますます高まっている。市場調査会社のカウンターポイントによる最新スマホ市場調査によると、2016年の中国ブランドのスマホ出荷数は4億6500万台で史上最高を記録した。市場全体の増加率2.3%をしのぐ6%増となった。
2016年のスマホ世界出荷数は15億台弱。うち中国ブランドが4億6500万台と、全体の3分の1近いシェアを占めた。なかでもファーウェイ、OPPO、vivo、金立の4ブランドがその77%を占めた。
データから分かるように、中国のスマホメーカーは入れ替わりが激しく、また二極化の傾向が生じている。うちOPPO、vivo、金立、ファーウェイ、魅族は成長を続けており、OPPOは109%増、vivoは78%増、金立とファーウェイは21%増、魅族は18%増だった。一方、中興、シャオミ、クールパッド、レノボは急減している。うちシャオミは22%減、レノボは80%近い減少となった。
専門家のジェームズ・ヤン氏は、「中国のスマホブランドの出荷数は今年も拡大を続けるだろう。スマホメーカーは依然としてオフラインでの販売チャネルを重視するはずだ。機能面では、指紋認証、4G+LTE、急速充電、有機ELディスプレイ、バッテリー使用時間の延長、高解像度のカメラ、ダブルカメラレンズなどが注目される」と述べる。2016年の市場を見る限り、ファーウェイ、OPPO、vivo、金立は激しい競争の中で高成長を実現させた。この4社はオフラインの販売チャネルでも最強の4社だ。
カウンターポイント社は、携帯電話のユーザー数は現在、これまでにないほどの数になっているが、成熟状態に向かっていると指摘する。しかし消費の方向性は、フィーチャーフォン主体だった数年前から、現在はミドル・ハイエンドスマホ市場に移っている。ミドル・ハイエンドスマホ市場が2017年の主戦場となるだろうと述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月8日
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