国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局はこのほど、2017年春節連休期間中(旧正月、今年は1月28日から2月2日)の全国映画興行収入が、前年同期比10.72%増の34億1900万元(1元は約16.56円)に達し、観客動員数が9000万人以上に達したと発表した。微影データ研究院が発表した情報によると、連休中に興行収入に貢献したのは3・4線都市が中心で、1・2線都市の連休中の映画ブームはやや冷えこんだ形となった。中国新聞網が伝えた。
データによると、今年の連休中も興行収入が全体的に増加したが、1日当たりでは減少傾向を示している。特に旧暦1月1日は8億元を記録したが、2日は5億8000万元に激減。下げ幅が最も大きかったのは「西游伏妖篇」と「大閙天竺」で、「カンフーヨガ」は安定した興行収入をあげ、「乗風破浪」は大きく巻き返した。
映画雑誌「看電影」の阿郎編集長によると、中国人は春節をめでたく和やかに送りたいため、連休中は家族で楽しめる映画の人気が高い。「『西游伏妖篇』の興行成績が振るわなかった理由はその個性的すぎた点にあるだろう。一方の『カンフーヨガ』は歌もありダンスもありで、まさに年越し番組のようで、興行収入も好調だった」とした。
中国人にとって春節は一家団欒のイベントであり、そのため今年の連休中の全国興行収入にも、春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)による影響が見られた。微影データ研究院のデータによると、過去5年間で1・2線都市の連休中の興行収入が大幅に下がっており、4・5線都市が増加傾向を示し、3線都市は安定さをみせている。
阿郎氏は「連休中の映画市場は4・5線都市の観客が中心となる。人々の年越しの形式が変わってきており、1・2線都市の多くの人が海外旅行にでかける一方で、4・5線都市の観客は、映画鑑賞を一種の社交活動として捉えるようになってきている」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」より 2017年2月10日
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