贈答品の選択が多様化したこともチョコレート市場のパイを奪った。2月14日のバレンタイン当日でさえ、かつては恋人同士の甘い気持ちを込めた贈り物としてもてはやされたチョコレートが振るわず、後から出てきた生花、口紅、デジタル製品などと人気を争う羽目に陥っている。
▽高級化が反転攻勢の道
消費市場が振るわず、次世代の消費者が登場したことが、チョコレートメーカーにとっては大きな課題となっている。食品の専門家・朱丹蓬さんは、「消費のバージョンアップを背景にしながら、チョコレート大手たちの動きが鈍いため、チョコレート市場は消費バージョンアップのメリットを享受できずにいる」と指摘する。
大衆的なチョコの市場シェアが低下する一方、高級チョコが逆風の中でシェアを伸ばしている。過去2年間に、高級チョコブランドのリンツとゴディバはそれぞれ相当の売上を達成した。英市場調査会社ミンテルがまとめた報告書によれば、リンツのグローバル売上高は15年に前年比48.3%増加し、ゴディバは中国の一線都市のあちこちに直営店を開設し、ショッピングセンターでは一番目立つ場所に置かれているという
ダブ、ハーシーズ、フェレロなどの大衆的チョコブランドのメーカーは危機の時代を迎えたと意識し始めた。劣勢を跳ね返すため、ハーシーズやネスレなどのブランドは高級市場に力を入れ始め、傘下の高級チョコを率いて中国市場に次々と打って出ている。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月14日
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