全国両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)の開幕を控え、各部・委員会の責任者が声を上げている。中国商務部の高虎城部長は国務院新聞弁公室で昨日開かれた記者会見で、商務部の今年の消費促進、自由貿易区建設などの方針を明かした。
消費促進政策
キーワード:流通改革の深化
消費は2014年に中国の経済成長をけん引する最大の駆動力になった。この状況はすでに3年間続いている。消費の成長率は昨年2桁台を維持し、消費の経済成長への寄与度は64.6%に達した。消費の動力は強化を続けている。
高部長によると、第13次五カ年計画期間中(2016-20年)、消費は依然として高い成長率を維持する。経済成長、雇用拡大、国民生活の改善に対する重要な効果がさらに引き出される。高部長は、今年の全国の消費はさらに高度成長を維持すると予想した。
高部長は、今年は革新駆動の強化、流通改革の深化、供給の構造調整、消費環境の改善という4つの面から着手すると表明した。低効率な流通、高コスト、環境の不備、需給構造のミスマッチといった弱点を補い、消費の潜在力をさらに引き出し、消費アップグレードを促す。
自由貿易区政策
キーワード:国有資産・国有企業改革などの重大テーマを焦点に
中央政府は昨年8月、第3陣となる7つの自由貿易区の新設を決定した。これに上海自由貿易区、及び広東省、福建省、天津市の第2陣となる3つの自由貿易区を加え、「1+3+7」の自由貿易試験区の試行新構造が初歩的に形成される。
高部長によると、第3陣・7つの自由貿易区の試行案が現在、関連手続きにかけられている。
高部長は新設される自由貿易区について、国家戦略をめぐり国有資産・国有企業改革、西部開発、東北振興、中部台頭などの重大テーマに焦点を絞り、各自の機能的位置づけと特色・特長と結びつけ、差別化された模索に取り組み、各自の特色ある重点の異なる試行構造を形成すると表明した。
高部長はさらに、既存の4つの自由貿易区について、改革開放の模索をさらに拡大すると表明した。試行で得られた経験については、随時総括・評価し、より広い範囲での複製・普及に取り組む。条件を満たすものについては、法的に固定し、今後の全面的な改革深化と開放拡大の良好な基礎を固める。
「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設も、中国商務部の今年の重点的な取り組みだ。高部長は昨日の記者会見で、今年の最重要事項は一帯一路国際協力ハイエンドフォーラムの成功だと強調した。フォーラムの準備作業は現在、秩序正しく推進されている。スムーズな貿易が、フォーラムの重要な議題になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月22日
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