「博鰲(ボアオ)・アジアフォーラムは国際的な機関で、プラットフォームでもある」。全国政治協商会議(全国政協)常務委員で、ボアオ・アジアフォーラム秘書局長を務める周文重氏は、『中国網』の記者による取材に対し、「我々の目的は地域の一体化促進だ」と話した。
ボアオ・アジアフォーラム2017年年次総会は今年3月23日から26日まで開かれる。テーマは「グローバル化と自由貿易の未来に向かって」。
周文重氏は、グローバル化が必然的な流れとなっており、先進国と発展途上国のどちらもがグローバル化の過程で非常に大きなチャンスを得られるため、今回のテーマが広範な注目を集めていると説明。「あらゆる人の主観的な意志に左右されないものなので、我々はグローバル化に反対するのではなく、グローバル化にどのように適応するかを考えるべき」と述べた。
米国で現れた「反グローバル化」の思想について周文重氏は、米国がグローバル化のなかで恩恵を受けているにもかかわらず、国内の利益配分不均衡の問題によって少人数に富が集中し、米国人の大部分が生活水準の低下を感じていることを、トランプ大統領がグローバル化のせいにするのは間違っており、米国にも不利になる」と指摘。「今回のボアオ・アジアフォーラムでグローバル化などをめぐる問題を十分に議論し、コンセンサスをまとめたい」と強調している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月16日
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