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北京新空港、ターミナルビルが年末までに竣工へ

 

最後のコンクリート注入が16日に完了し、北京新空港ターミナルビルのコンクリート構造の最上部が閉じられた。中国最大規模の空地一体化総合交通中枢の建設プロジェクトは、全面的に鉄筋構造の施工段階に入った。新空港は2014年着工で、2019年の竣工と稼働開始を予定している。

ピーク時は平均49秒置きに1機離陸――北京首都国際空港がほぼフル稼働・飽和化するなか、同じく「大型国際ハブ空港」として位置づけられる新空港は、既存の空港とダブルハブ空港となる。それぞれ独自に運営し、適度な競争を展開する。新空港は年間乗客数延べ1億人以上、年間貨物取扱量400万トンという長期計画を立てている。現在の目標通りにいけば、新空港の年間乗客数は2025年に延べ7200万人、貨物取扱量は200万トン、航空機離着陸回数は62万回に達する見通しだ。これは首都の空輸能力を大幅に強化する。

新空港は現在まで、主にスカイチーム加盟各社を受け入れることを明らかにしている。北京首都国際空港はスターアライアンス。3大航空連合が2大空港に「別居」する。中国東方航空と中国南方航空は新空港に移り、中国国際航空は旧空港に留まる。北京首都国際空港の関係者によると、これにより規模の競争を形成し、利用客の中継及び外出の利便性と、空港のサービスの質を高めることができる。

新空港は北京市大興区に位置し、天安門までの直線距離は約46キロ、北京首都国際空港までは約67キロ。この距離は多くの人にとって近いとは言えないが、新空港の利便性は高いのだろうか。

新空港の関係者は「竣工後は高速鉄道、地下鉄、都市鉄道が地下を通る。駅はターミナルビルの下に設置される。ターミナルビルと総合交通が隙間なく連結するのは中国初だ」と述べた。新空港は建設当初より「5縦2横」の総合交通主幹ネットワークの構築を計画していた。大容量公共交通を中心とし、高い地域拡散能力を持つ地上総合交通システムを形成する。乗客は新空港専用高速道路もしくは新空港エクスプレスにより、北京の市街地に直行できる。高速道路網、都市間鉄道、高速鉄道、周辺の鉄道と連結することで、1時間ほどで天津市・唐山市・保定市などに、2時間で石家荘市・秦皇島市、済南市などに、3時間ほどで太原市・鄭州市・瀋陽市などに到着できる。周辺都市と広く連結し、新空港の交通中枢としての能力を大幅に強化する。交通の総合発展をけん引する新たな中枢になり、さらに北京・天津・河北共同発展を駆動する新たなエンジンになる。計画によると、年末までにターミナルビルの屋根が閉じられることになる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月20日

 

 

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