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中米の「相互尊重」に反対、正真正銘のゼロサム的考え

 

ティラーソン米国務長官は先週訪中した際に、中米両国は「衝突と対抗を避け、相互尊重し、協力・ウィンウィンを目指す」と2回言及した。中国が中米新型大国関係の発展を主張する際に、この表現を頻繁に用いていることから、ティラーソン長官は初めてこの主張を真剣かつ厳かに表明した米高官になり、広く注目を集めた。

ワシントンのシンクタンクの専門家と主流メディアは最近、ティラーソン長官を批判し、中国でこのように発言したことは「大きな間違い」であり、中国に「外交の勝利」を与えたとした。米国の一部のエリートのこうした反応は、驚かせるものだ。

中米間には多くの齟齬があり、米国の一部の人物は両国の「相互尊重」を願っていない。中国の核心的利益を、米国は尊重する必要がないというのだ。核心的利益をめぐり、中米の摩擦は避けられないが、「相互尊重」という原則さえ受け入れられないならば極端だ。

大国間で相互尊重を拒否し、自国の利益こそがすべてとする。衝突と対抗を避けようとせず、ウィンウィンをまったく検討せず、自国の一方的な大儲けだけを考える。それならば、大国は交流することができるだろうか。これは正真正銘の、ゼロサム的考えではなかろうか。

ティラーソン長官はプロの政治家ではなく、上述した主張は合理的と自ずと考えるだろう。実際には偏見や先入観を持たない人ならば、この主張に反感を抱くことはないはずだ。相互尊重、協力・ウィンウィンの原則は、この世界で真の普遍的な価値を持つ。その裏に高圧的なものが隠されていると判断するのは、批判する者自身が正常かつ普遍的な価値観から外れているからだ。彼らの考え方は米国中心主義によって、理非曲直を判断できない程度に達している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月22日

 

 

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