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世界500強企業、中国経済成長の先行きにポジティブな見方

 

会期3日間の中国成長ハイレベルフォーラム2017年が先ごろ、北京市で閉幕した。国内外の参加者が「中国と世界:経済モデル転換と構造改革」のテーマをめぐり議論を交わし、相次いでアイデアを打ち出した。

経済フォーラムとして、世界的なビジネス界の大物リーダーが毎年出席するのが大きなみどころとなっている。今年は、世界の500強企業と業界大手企業の代表取締役やCEOが42人、その他産業のトップ企業リーダーが35人出席した。

世界で保護貿易主義が台頭し、世界経済が不安定な状況下で、中国は経済の新常態(ニューノーマル)の段階に入り、経済のモデル転換・高度化を進めている。

中国と密接な協力関係にあるクロスボーダー企業の責任者、米クアルコムのデレク・アベール社長は『人民網』の取材に対し、中国経済が進める発展モデル転換の方向性はとても正しいと話した。同社が中国で長期間にわたり投資を展開しており、今後も引き続き中国のモバイル通信や半導体業界との協力を拡大する方針を示している。

「当社は中国で40年余り経営を行っており、従業員1万人超、工場27カ所、研究センター4カ所を有する」。米キャタピラーのバイス・プレジデントを務めるボブ・デ・ランゲ氏は、「将来的に当社は中国でさらに40年以上にわたり経営をするつもりだ。中国の成長の先行きをポジティブにみており、これは長期的なコミットメントになる」と述べた。

英コンサルティング会社Scitebのニコラス・ビール会長は、航海に例えて、経済国が現在一様に荒波に直面している中、船長が上手く指揮でき、船員の技能が優れている舟こそ荒波を乗り越えることができるとし、「中国は1隻の巨大な船で、この船は安定して進んでいくだろう」と述べた。

「インターネット+」に代表される新産業、新業態、新モデルの成長は、中国経済に大きな影響力を持つ新たな原動力となっている。2015年に「大衆創業、万衆創新(大衆の創業とイノベーション)」の支援方針が初めて政府活動報告に記されて以降、全国的にイノベーションと創業のブームが起こり、素晴らしい成果をあげた。今年の政府活動報告は、2017年の重点任務のうち、大衆の創業とイノベーションを引き続き推進すると強調した。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのアレックス・ゴースキーCEOは、『人民網』の取材に対し、創業とイノベーションに注力する中国の政策と措置に強い賛同の意を示すとともに、健全なシステムがイノベーションには重要となるなか、中国の創業・イノベーションのペースがすでに世界の多くの地域を超えたと指摘した。

同様に米クアルコムのデレク・アベール社長も、中国の創業・イノベーション政策にポジティブな見方を示し、同社と中国企業の「創業・イノベーション」に関する協力事例を挙げた。「当社は中国で継続的に投資を拡大し、関与を深めている。例えば、中国の中芯国際との協力では、中芯国際の中国第1弾となる28ナノメートルプロセスICチップ製品の発売を支えた上、14ナノメートルプロセス技術の共同投資・開発も進めた。これがは当社と中国企業にとって、非常に良いウインウインの成長チャンスになった」と述べている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月23日

 

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