ニュージーランド訪問中の李克強総理は現地時間27日午前、ウェリントンの首相官邸でイングリッシュ首相と会談した。人民日報が伝えた。

李総理は「中国側はニュージーランド側と協力の潜在力を深く掘り起こし、『1プラス3』アップグレード版互恵協力の新構造を構築したい。『アップグレード版』自由貿易圏を築き、貿易と投資の開放度を一層拡大し、経済・貿易協力の水準を高めたい。発展戦略の連結、イノベーション主導、農・畜産業協力を三大成長エネルギーとして、両国協力の多元的な支えとしたい。共同研究と情報共有を強化し、新業態・新ビジネスモデル協力を誘導し、クロスボーダー電子商取引協力を開拓し、発展させたい。気候変動対策分野で協力を強化したい。観光・教育協力を拡大し、人的往来を円滑化し、人的・文化交流の新たな柱を築きたい」と表明。

「中国とニュージーランドはともに経済グローバル化と地域統合の提唱者であり受益者だ。手を携えて協力し、国連憲章の趣旨と原則を堅持し、経済グローバル化のプロセスを揺るぎなく推し進め、開放型世界経済を共に構築し、自由貿易の旗を高く掲げ、アジアインフラ投資銀行の枠組での協力を強化し、域内包括的経済連携（RCEP）交渉の推進を加速し、アジア太平洋と世界の経済成長及び地域の平和・安定・繁栄に積極的な役割を果たすべきだ」と強調した。

イングリッシュ首相は「ニュージーランド側は『一つの中国』政策を堅持し、『一帯一路』（the belt and road）協力を支持している。中国の対ニュージーランド投資の拡大を歓迎する。経済・貿易、科学技術、司法・法執行など各分野での協力を一層推進すべく尽力し、人的・文化的交流の開拓・発展に力を入れ、協力の基礎を固め、気候変動、南太平洋協力、アジア太平洋自由貿易協定など世界や地域の問題で調整と協力を強化する」と表明した。

人民網日本語版より2017年3月28日