国家外貨管理局が30日に発表した国際投資に関するデータによると、2016年は対外金融資産、対外負債、対外純資産がいずれも増加した。同年末現在、対外金融資産の残高は6兆4666億ドル(1ドルは約112.1円)で前年末比5%増加し、対外負債残高は4兆6660億ドルで同4%増加した。対外純資産残高は1兆8005億ドルで前年末より1277億ドル増え、同8%増加だった。「経済日報」が伝えた。
国際通貨基金(IMF)の国際準備資産SDR(特別引出権)で計算すると、16年末の対外金融資産残高は4兆8102億SDR、対外負債残高は3兆4709億SDR、対外純資産は1兆3394億SDRとなる。
対外資産のうち民間部門の保有分の占める割合が初めて半分を超えた。16年末現在、国際準備資産の残高は3兆978億ドル、このうち外貨準備残高は3兆105億ドルだった。対外金融資産全体に占める準備資産の割合は48%で、引き続き外貨資産の首位に立ったが、割合は前年末比7ポイント低下し、04年に国際投資ポジションデータが発表されて以降で最低の水準となった。民間部門が保有する対外資産の割合が半分以上になったことは、中国の対外経済金融取引がこれまでのような商品の輸出を中心としたものから、商品の輸出と資本の輸出をともに重視するものへと転換したこと、公的部門の対外投資を中心とするものから公的部門と民間部門の対外投資をともに重視するものへと転換したことを反映している。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月31日
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