中国製スマホブランドは現在、安かろう悪かろうのレッテルを剥がし、より大きな国際市場を手にしている。よりハイエンドなブランドを構築し、より重要な科学技術を開発すると同時に、海外の消費者の文化に近づこうと努力している。
市場シェアが拡大
インド
2016年11月現在、中国製スマホのインド市場での出荷台数は全体の51%に達し、初めて過半数を占めた。
ロシア
市場調査会社GfKのデータによると、ファーウェイとそのブランド「栄耀」の市場シェア(販売台数)は、2015年11月から2016年11月にかけて、1.8%から8.5%に急伸した。ファーウェイはサムスンとアップルに次ぎ、販売台数で3位になった。
欧州
ファーウェイは欧州市場で、シェアを最も大きく伸ばしているブランドだ。ファーウェイ欧州法人は2016年上半期に出荷台数を倍増させた。GfKの最新の報告書によると、ファーウェイはポーランドとフィンランドの市場シェアが20%を突破した。レノボはモトローラの買収により、欧州、中東、アフリカで前年比83%増となった。
ブランドがハイエンド化
アップルやサムスンに握られていたミドル・ハイエンド市場で、中国製スマホ陣営が拡大している。
ファーウェイの「Mate9」は従来のハイスペックをベースとし、ポルシェのデザインを採用。価格は8999元で、市場の圧倒的多数の機種を上回る。
金立の「M2017」はこれまで得意としてきたバッテリー持ちの他に、曲がるパネル、大きな内蔵ストレージといった長所を加えた。価格も6999元に達した。
低価格戦略を続けてきた小米科技も、限定版のコンセプト機種「MIX」を発売した。3499元、3999元のバージョンがある。
コア技術の自主化
ファーウェイは昨年10月、チップセット「Hisilicon Kirin」の利用者数が1億人を上回ったと発表した。「Hisilicon Kirin 960」の全体的な性能指標は、アップルの「A10」に引けを取らない。
中国メーカーはチップ技術の他に、特許面でも活躍を見せている。ファーウェイ消費者事業責任者の余承東氏は「当社は国内で多くの特許の成果を手にしており、世界でも大手の仲間入りを果たし、西側の同業者と肩を並べている」と話した。
また中国製スマホは製品開発に力を入れている。例えばレノボの「Moto Z」は、モジュール化ソリューションプランの実用化を先行実施し、携帯電話を開放的な場とし、多くのハードを連結することで、携帯電話の機能を無限大に拡張した。
文化に浸透
中国企業はロシアで、人気番組のスポンサーになるなどし、ブランドの認知度を高めている。ファーウェイは1チャンネルの夜の人気番組のスポンサーに、ZTEはTNT放送のバラエティー番組のスポンサーに、楽視はロシアのオーディション番組の公式パートナーになった。
また地域別に異なるイメージキャラクターを採用することで、現地の消費者との距離を縮め、認知されている。
中国製スマホはもはや「パクリ」や粗悪品の代名詞ではなくなり、技術力と工業設計を含む製品になっている。「高コスパ」「高品質」の中国製スマホを選ぶ外国の消費者も増えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月9日
|