フィンランドを公式訪問する前日、習近平国家主席は『ヘルシンキタイムズ』で「歴史を貫く友好」と題した署名記事を掲載した。習主席は記事の中で、フィンランド国民が手にした歴史の成果を高く評価し、フィンランドと互恵協力を展開し、共同発展を目指したいという中国の誠意ある願いを伝えた。
同紙編集長は「習主席の記事はその名の通り、両国の友好をさらに深めたいという姿勢を示した。記事では両国間で拡大する友好交流が言及されており、非常に友好的かつ楽観的だ」と述べた。
「両国の政治・経済関係は近年飛躍しており、民間交流が活発化している。フィンランドを訪れる中国人が増えており、一部の店舗では中国語も見られるほどだ。これはフィンランド人が、中国人客が非常に重要な人々であることを意識したことを意味している」
習主席は記事の中で、両国経済には相互補完、協力には互恵・ウィンウィンという大きな特徴があると指摘した。同編集長は「今回の訪問後、フィンランドは両国のさらに大規模な協力、より多くの提案、より多くの合弁企業に期待するようになるだろう。EU全体の経済が低迷しており、フィンランド経済は近年、発展が滞っている。フィンランドは中国のような国と、経済協力を展開していきたい」と話した。
習主席は記事の中で、亜地域協力は中国・欧州関係の有益な補完であり、中国が北欧と密接につながり、欧州の繁栄と中国・欧州関係の発展に貢献できると信じていると指摘した。
ノルウェー国際問題研究所の上席研究員は「中国の指導者は北欧諸国との協力、良好な関係の発展を強調したが、これには積極的な意義がある。ノルウェーの目標は、中国との協力の強化だ。双方の協力は現在、新たな動力を手にした。中国の社会・経済発展の奇跡は印象的だ」と話した。
ベルギー・ブリュッセル自由大学中国・欧州問題研究院の宋新寧院長は「習主席のフィンランド訪問は、両国関係にとっても、中国・欧州関係にとっても重大な意義を持つ。習主席は記事の中で、中国と北欧諸国の『亜地域協力』という概念を打ち出した。これは中国・欧州関係の有益な補完であり、中国・欧州関係に新たな動力をもたらすだろう」と分析した。
宋氏は「中国・欧州首脳は今年、高頻度で会談を開く。これは双方の関係がすでに、発展の高速道路に入ったことを示している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月5日
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