香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)が発起人となり、国内外の中国語メディア多数が共催している「世界はあなたによって美しい―世界に影響を与えた華人授賞式典」が北京の清華大学で行われた。建築家の貝聿銘(イオ・ミン・ペイ)氏が特別功労賞を受賞したほか、映画監督で俳優でもある成龍(ジャッキー・チェン)が特別敬意賞を受賞した。新華社が伝えた。
貝聿銘氏は、1983年に建築界のノーベル賞とも言われているブリッカー賞を受賞、「現代建築の最後の巨匠」とも呼ばれており、その作品は公共建築物や文化教育施設を主とし、鋼材やコンクリート、ガラスや石を見事に使いこなし、その代表作品にはパリ・ルーヴル美術館のガラスピラミッドや中国銀行香港支店ビル、江蘇省の蘇州博物館などがある。
また成龍氏は、「世界に影響を与えた華人特別敬意賞」を受賞。その授賞理由として主催者側は、「2016年11月13日に成龍氏は中国人映画人としてアカデミー名誉賞を受賞し、華人俳優として初の名誉賞受賞となった。また、その俳優活動56年間にわたってすでに中国文化を代弁し、伝播させる人物としての地位を築き上げたほか、西洋の人々にとって最も鮮明な中国のイメージの一つとなっている」としている。
公共事業分野では「ブログ女王」の異名を持つ女優の姚晨(ヤオ・チェン)が「世界に影響を与えた華人賞」に選ばれた。彼女は中国で唯一の国連難民署中国親善大使であり、5年連続でフィリピンやレバノン、パキスタンなどを自費で訪れ、難民キャンプを訪問しただけでなく、自身の経験をメディアやブログを通じてシェアし、難民問題において、中国語の世界に新たな理解をもたらした。
科学研究分野では、物理学者の張首晟氏と趙忠賢氏、清華大学医学院教授の顔寧氏、神舟11号有人飛行任務に携わった乗組員グループが「世界に影響を与えた華人大賞」を受賞した。
宇宙飛行士の景海鵬氏は受賞コメントのなかで、「同大賞の受賞は3回目となり、非常に光栄に思う。中国は現在までに宇宙飛行士11人が宇宙へと飛び立ち、中国の有人宇宙飛行はすでに新たな高いレベルへと踏み出している。我々は脈々と続いてきたこれら宇宙飛行関係者の貢献に感謝しなくてはならない。宇宙飛行士たちは全世界の華人の期待を裏切ることなく、今後も華人の夢をより高く、より遠い宇宙へと運んでいきたい」とした。
スポーツ競技分野では「拳王」の名をもつ鄒市明選手と中国卓球チームが受賞。文化芸術分野では北京大学教授で児童文学作家の曹文軒氏が受賞した。
今回の「世界はあなたによって美しい―世界に影響を与えた華人授賞式典」は香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)と鳳凰網が発起人となり、北京青年報、大公報、香港文滙報などが共同で主催した。2007年の第1回開催以来、毎年開催され、世界科学研究、公共事業、スポーツ競技、文化芸術など異なる分野で卓越した貢献をした華人を表彰している。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年4月3日