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山田洋次監督の「家族はつらいよ2」、北京国際映画祭で全世界初上映

 

 

日本の山田洋次監督はすでに80代となったが、未だに第一線で活躍し続けている。今年の北京国際映画祭では、無縁社会を描いた大作の「家族はつらいよ2」が全世界で最初の上映が行われる。2015年発表の映画「家族はつらいよ」では金婚式を間もなく迎えるある夫婦にスポットを当て、妻が突然夫に離婚を切り出し、家庭崩壊の危機を迎えるというストーリー。同作品では平凡な日常を描きながら、日本の現代社会や家庭のさまざまな苦労を表現し、面白おかしく、心温まる内容になっている。今回の北京国際映画祭で全世界初上映となる「家族はつらいよ2」は前作の離婚騒動から数年後の設定で、ある成功者の死によって平田家に再び波乱が巻き起こるというストーリー。同作品では日本の「無縁社会」をテーマとして、人間関係が希薄な現状を描いている。環球網が伝えた。

同作品の日本公開は5月27日を予定しており、今回の北京国際映画祭での上映は日本よりも早いため、多くの日本映画ファンや山田洋次ファンにとって嬉しいニュースとなっている。

 

日本映画の佳作が多数上映

今回公表された第二陣の映画上映リストには、「グローバル作品」分野で「PとJK」、「一週間フレンズ」、「家族の日」、「四月は君の嘘」など多くの日本映画が選ばれている。なかでも、「ディストラクション・ベイビーズ」は「2016年キネマ旬報ベスト・テン」の入選作品。同作品では、映画「誰も知らない」における好演で、香港地区のスター・梁朝偉(トニー・レオン)を抑え、カンヌ国際映画祭の男優賞を手にした柳楽優弥が主演を務めている。柳楽優弥は久しぶりに同作品の中で印象的な演技を見せ、日本の若者が心のうちに抱えるどうしようもない迷いや軽薄さを表現している。

このほかにも、「コメディ作品」分野では「ハッピーウエディング」、「グッドモーニングショー」が、「人物フォーカス」分野では是枝裕和監督の8作品が上映される。今回の北京国際映画祭を通して、中国の映画ファンは日本現代映画を全面的に深く理解することができるだろう。(編集YK)

 

 

「人民網日本語版」より 2017年3月30日

 

 

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