21世紀経済研究院はネット通販大手の京東商城と、「中国ベビー・マタニティ用品ネット通販すう勢報告書」を発表し、出生数の増加と消費アップグレードに促され、中国のベビー・マタニティ市場は今後5年間にわたり年平均16%以上の成長率を維持し、2020年に市場規模が4兆元(約64億円)を突破すると予測している。北京日報が伝えた。
1000人弱のユーザーを対象とする調査研究のデータによると、家計の許す限り2人目を出産したいという回答が78%以上に達した。ネット通販はベビー・マタニティ消費の重要なルートであり、中国のネット通販における浸透率は先進国に劣らない。中国では、ネット通販によるベビー・マタニティ用品の消費は、2017年に初めて全体の20%を超える見通しだ。
消費習慣について、ユーザーのベビー・マタニティ用品の質への注目度は、全品種で最高となっている。調査データによると、ベビー・マタニティ用品購入時に「正規品の品質保証」を最も重視するという回答が9割以上に達した。2位は「効率的な配送サービス」となっている。
ベビー・マタニティ用品の消費の注目点にも、地域差がある。北京・上海・広州などの一線都市では「効率的で安全な配送サービス」や「輸入ブランド」、「正規品の品質保証」が、省都以外の都市では「低価格」が最も重視される。城鎮、県級以下の地域では「大容量パッケージ」、「経済的で丈夫な点」が最も重視される。
調査によると、ベビー・マタニティ市場のうち「ベビー用品」の競争がすでに白熱化しているが、「マタニティ用品」はまだ手付かずの状態となっている。マタニティ用品に特化したブランドが少なく、新ブランドには成長の可能性が残されている。
人民網日本語版より2017年4月12日 |