これは中国のホスト国外交の新たな盛事であり、世界の協力・ウィンウィンの新たなスタートラインだ。「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが1ヶ月後、北京市で開幕する。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は中国が初めて提案した国際協力計画で、同フォーラムは今回が初の開催となる。2つの「初」は、同フォーラムに重大かつ深い意義を与えている。
習近平国家主席が提案してから3年以上に渡り、一帯一路の建設は無から有へ、局所から全面へと発展し、予想以上の進捗・成果となっている。100以上の国と国際機関が積極的に反応し、40以上の国と国際機関が中国と協力協定に署名している。経済回廊の建設から相互接続網の形成へ、貿易・投資の大幅拡大から重要プロジェクトの着実な実施へと向かい、過去と現在を結び、陸海を統一的に手配する、天下をあまねく救済する一帯一路の建設。これには相互参照という東洋の知恵が込められており、知行合一という中国の責任を示している。
「一帯一路などの経済協力の推進を歓迎する」昨年末、第71回国連総会本会議の決議に初めてこの提案が明記され、193の加盟国から支持された。中国の提案が最も人気ある国際公共財になった重要な原因は、協力・ウィンウィンという時代の流れ、各国の発展加速という切実な願いに合致しており、共に協議し、共同建設し共有するという原則により、中国のチャンスを各国の発展と融合させたことにある。開放的・包括的、互恵・ウィンウィンは一帯一路建設の最も鮮明な特色であり、力強い生命力と魅力を放っている。世界で現在、保護主義や単独行動主義が台頭するなか、1000人以上の国家元首・政府首脳、国際機関の責任者、各国・各地の代表者が北京に集結する。これは中国の提案への重みある賛成票であり、腕まくりをし共に働くという共通認識と決意を示してもいる。
「共に協力の大計を協議し、協力の場を共に建設し、協力の成果を共有し、現在の世界・地域経済が直面している問題の解決策を模索し、連動的発展の実現に向け新たなエネルギーを注ぐ」習主席の一帯一路建設推進に関する一連の深みある論述は、同フォーラムの成功、国際協力の強化の方針を示した。協力に焦点を絞った、実行重視の議題、それから開放的で包括的な開催理念は、発展のチャンスを共有する主催国の知恵を示している。これは共同繁栄を実現する、各国の関心事に合致している。歴史のチャンスをつかみ、相互補完と共同繁栄の方針を明確にすれば、一帯一路を地面に深く根ざし、念入りに耕作し、持続的に発展するという段階に向け邁進させることができる。
一帯一路の建設は空虚なスローガンではなく、手にし目にすることのできる実質的な措置だ。中国側は重点分野の協力を整理し、一連の重大協力プロジェクトを確定することを、同フォーラムの一大目標としている。確かな充足感により互恵協力に動力を注ぎ、基礎を固める。長期的な視野を持たなければ、偉大なる事業を打ち立てることはできない。同フォーラムは中長期の協力案を提出し、一帯一路の長期的かつ効果的な協力枠組みの共同構築について議論し、より緊密で実務的なパートナーシップ網を構築する。一帯一路の建設を契機とし、各国の意思疎通と連携を強化し、相互信頼を促進する。これは経済グローバル化の利益の普遍化、包括的なリバランスの実現を促進し、さらに異なる文明の交流と相互参照を促し、人類運命共同体を構築する重要な実践になる。
北京APEC首脳会議、G20杭州サミットなど、中国のホスト国外交は見どころ満載で、協力・ウィンウィンの理念が受け継がれている。間もなく開催される同フォーラムについては、各国が率直に交流し、広く知恵を集め一帯一路建設の大計を共に協議することに期待できる。正確な方向を貫き、一帯一路の建設を着実に推進すれば、各国は協力・ウィンウィンの交響曲を奏で、繁栄と発展の新たな絵を共に描くことができるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月14日
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