中国の劉結一国連大使は18日、国連総会の「持続可能な開発目標資金調達問題ハイレベルシンポジウム」で、BRICSを代表して共同発言を行った。BRICSが重要な国際問題について国連の場で共同発言を行うのは、2006年のBRICS協力体制発足以来初だ。人民日報が伝えた。
中国は今年のBRICS議長国であり、劉大使による共同発言はBRICSの合意に基づくもの。劉大使は開発資金の調達についてBRICSを代表して次の具体的提案をした。
(1)政治的意志を強化し、「モンテレー合意」「開発資金に関するドーハ宣言」「アディスアベバ行動目標」をしっかりと実行に移す。国際社会は「共通だが差異ある責任」の原則を堅持し、南北協力が鍵となる役割を発揮することを推進すべきだ。先進国は開発資金調達の主たる責任を担い、途上国の能力開発強化を支援し、債務を減免し、市場を開放すべきだ。
(2)資金調達ルートを広げ、途上国による「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実行を優先的に資金援助すべきだ。国際社会は途上国の開発資金調達ニーズを重点的に解決し、貧困削減、インフラ整備、衛生、教育など途上国の民生、発展に最も大きな影響のある分野に重点的に資金を投じるべきだ。
(3)世界経済ガバナンスを整え、良好な国際開発環境を築く。国際社会は協力・ウィンウィンの大局の観点から、途上国に有利な外部環境の創造に努力すべきだ。連携して公平で開放的かつ透明な国際貿易・投資環境を築き、保護貿易主義に反対すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月20日
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