中国外交部(外務省)は18日、「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが14、15両日に北京で開催され、習近平国家主席が開幕式に出席し、首脳円卓会議の議長を務めることを発表した。中国のホームグラウンド外交の新たな盛大な会議に全世界の視線が集まっている。各国が共同で「一帯一路」(the belt and road)建設の大計を話し合い、互恵協力の素晴らしいビジョンを描く重要なチャンスが訪れる。(人民日報「鐘声」国際論評)
今回のサミットフォーラムは「一帯一路」協力イニシアティブについて中国の開催する最高レベルの国際会議だ。過去3年余りで「一帯一路」はコンセプトから行動へ、提案から実行へといたり、すでに重要な段階的成果を収め、理論・構想から革新・実践への重大な飛躍を実現し、実務協力の全面的推進という新たな段階に入った。この時期的節目において、さらに各国の知恵を集め、成果と経験を総括し、協力の道筋を計画し、協力のプラットフォームを共に構築して、「一帯一路」建設の新たな1ページを開くことになる。
今回のサミットフォーラムへの参加各国の熱意は、「一帯一路」協力への国際的賛同を十分に示すものだ。現時点ですでに28カ国の元首及び政府首脳の出席が確認されている。このほかに110カ国の各界の人々の参加が確認されており、61の国際組織から89人のトップまたは代表も出席する。参加者は1200人余りに達し、アジア、ユーラシア、欧州、さらに北米、中南米、アフリカの各国に及ぶ。
グローバルな視野から見ると、「一帯一路」協力がこれほど広範な共通認識を形成できたのは、第1に各国の発展ニーズに符合しているためだ。現在、世界経済の回復基盤は堅固でなく、貿易・投資は力強さを欠き、成長の原動力はしっかりしていない。国連貿易開発会議と世界銀行の最新報告では、2016年に世界の海外直接投資は13%減少し、貿易の伸びは1%を少し上回るのみで、2008年の世界金融危機以来最悪となった。このような状況にいたったのは、現代世界が問題解決の資源と能力を欠いているからではなく、断片化した、排他的な国際協力では資源の有効な整理統合が難しいからだ。
「一帯一路」は開放的かつ包摂的で、共に享受する協力プラットフォームを構築し、各国の力を集めて、成長の新たな原動力を切り開き、発展の新たな道筋を探ることを目指しているため、現在世界で最も歓迎される国際協力イニシアティブとなっている。今回のサミットフォーラムのテーマ「国際協力の強化、『一帯一路』の共同建設、ウィンウィンの発展の実現」における重要なキーワードは「協力」と「ウィンウィン」であり、時代の潮流に沿ったものだ。グローバル化と多極化がいまも深く進行する現代世界において必要なのは、単独行動する一騎当千の英雄ではなく、共に困難を乗り越える協力パートナーだ。「一帯一路」の素晴らしいビジョンは、みなが共に努力を払ってのみ実現する。
近く開催される「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに、各参加者が協力のため、発展のために来ることを期待する。サミットフォーラムの開催を通じて、中国は国際社会とより緊密に手を結び、世界と地域の経済が抱える問題の解決策を積極的に探り、連動式発展の実現に新たなエネルギーを注ぎ、「一帯一路」建設が各国の人々により良く幸福をもたらすようにする。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月19日
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