広州警察は19日に記者会見を行い、身分証に関する手続きをオンラインで行えるアプリ「微警認証」を初公開した。広州市民は、公的な個人信用認証が得られる認証スポットで同アプリのツールを起動させると、アプリの「顔認証」機能によって、自分の身分を証明できる。現在までに、市内には20ヶ所の信用認証スポットが設けられている。中国新聞網が伝えた。
「微警認証」は、広州南沙警察が研究開発を経て完成させ、このほど運用開始に至った。中国公安部(省)第一研究所「インターネット+信用可能な身分認証プラットフォーム」をベースとした、警察事務・政務・第三者アプリに対し、オンライン身分認証サービスを提供する。
利用者は、スマホに同アプリをダウンロードしたのち、まず「身分証」をスキャンし、その後自分の顔写真をスキャンするだけで、「身分の真実性、身分証の有効性、本人との同一性」に関するオンライン遠隔検証が可能となる。これまで身分証を窓口カウンターに提示して身分認証が求められていた行政関連申請・認可手続きは全てスマホ端末でのセルフ認証だけで済ませられるようになった。
「微警認証」身分認証システムは、第二世代身分証を信用根拠としており、顔写真照合は、中国公安データベースに収蔵されている高解像度写真を使用しているため、認証結果の精度と正確率はきわめて高い。また、住民の個人情報の内容をネット上で保存・転送しないことで、セキュリティ面での隠れたリスクを効果的に回避できる。
広州警察は、「関連アプリが次々とリリースされるに伴い、広州市民は今後、実名による認証が求められる各種手続きを行う際に、オンラインによる遠隔リアルタイム認証を受けることが可能となり、窓口にわざわざ出向いて直接認証を受ける必要がなくなる。オフラインで身分証を所持していない場合でも、簡単に自分の身分証明を行うことができる」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年4月20日
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