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中欧班列と中亜班列、国際貨物列車の「大動脈」に

 

「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)と「中亜班列」(中国〜中央アジア)の開通により、国際貨物列車の「大動脈」が構築され、「中国製造」(メイド・イン・チャイナ)が海外進出し、海外製品も中国の一般世帯に進出した。これは「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設に向け、輸送力の力強い保障をもたらした。

中欧班列:重慶〜欧州の距離が短縮

重慶市で輸入車を20年以上取り扱ってきた沙暁波氏は「渝新欧鉄道(重慶〜独デュイスブルク)により、輸入車は天津市で中継せず重慶市に直接送られるようになった。欧州から輸入され帰国する車も、検査を受け直す必要がなくなった。時間短縮と手続きの簡略化により、並行輸入車が重慶市の業者から注目を集めている」と述べた。この変化は、渝新欧鉄道の建設によるものだ。2011年3月の正式な開通以来、中欧班列の中心的な地位を占めてきた同鉄道により、中国内陸部から欧州への貨物輸送は海運より20日以上も早くなった。

効率化により、輸送費は空運の10分の1のみになった。渝新欧鉄道は企業の対外輸送手段になった。その商品価格は、新疆ウイグル自治区阿拉山口口岸を経由する商品全体の7割を占めている。同鉄道は開通から6年で、中国で初めて1000本を突破した中欧班列となった。武漢市、西安市、ウルムチ市を含む中国24都市で、中欧班列が46区間開通しており、欧州11カ国の24都市とつながっている。中国・欧州間の道路接続、スムーズな物流、一帯一路の建設推進に向け、力強い輸送力の保障を提供した。

中亜班列:西安からアルマトイまでわずか6日

2013年11月に運行開始した中亜班列の「長安号」は、「中国製造」を絶えず海外に送り出している。陝西省、西安市がシルクロード経済ベルトの建設を実施するための重要な足がかり、シルクロード経済ベルトの「黄金幹線」となった。

長安号は運行開始から294本で1万3733両、重さにして計46万トンの貨物を輸送している。その運行により、貨物輸送時間が大幅に短縮された。例えば「西安〜カザフスタン区間」の場合、西安港務区からカザフスタンのアルマトイまでの輸送時間はわずか6日で、19日も短縮された。

長安号は非常に豊富な貨物を輸送している。これには工業原材料、機械設備、建材、工業部品、食品、軽工業製品など6大分野・206品種が含まれ、石油掘削設備、各種建材、日常生活の必需品である衣料品、家電、清掃用品、家具などの軽工業製品100種弱を網羅している。

中亜班列の西安〜アルマトイ区間は2013年11月28日より運行開始。列車は西安市を出発し、宝鶏市、天水市、蘭州市、ウルムチ市を経由し、阿拉山口から海外に輸送される。国内の総延長は3151キロ。

中亜班列は開通から3年以上に渡り、「中国製造」の海外進出を実現している。すでにシルクロード経済ベルトの重要な貿易中枢、中央アジアとつながり東西を貫く国際物流大ルートになっている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月17日

 

 

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