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「人民的名義」の大ヒットでリアリティ求める作品のブーム到来

 

 

3月末に大々的な宣伝も無く放送を開始した際には、それほど話題にはならなかったものの、今や中国中央テレビ(CCTV)傘下のメディアリサーチ会社・索福瑞媒介研究公司(CSM)が調査した31都市における瞬時最高視聴率が8%を突破したドラマ「人民的名義(The name of the people)」。ここ10年間の中国ドラマ史の中で最高視聴率を獲得したのが反腐敗をテーマにしたドラマになるとは、誰も予測しなかったことだろう。このほど同ドラマがエンディングを迎えた。ドラマのスタート時から人気を集めた正義感溢れる李達康書記やドラマ後半から話題を集めた悲劇の悪役・祁同偉庁長など、複雑で個性的な登場人物と、いくつもの試練を乗り越えるという筋書きが多くの視聴者を魅了した。このドラマを通して、反腐敗に注目する人、法律の知識や財政・経済の知識を学ぶ人、登場人物の結婚から啓発された人などがいたという。広州日報が伝えた。

 

注目に値すべきなのは、似たようなテーマを題材としたリアリティを求める作品が、同ドラマに続いて放送が予定されている点だ。李幼斌(リー・ヨウピン)、唐国強(タン・グオーチャン)、王志文(ワン・ジーウェン)などのベテラン俳優も次々と登場し、新たなブームを巻き起こすとみられている。ドラマ「脊梁」はリアルな題材を取り上げ、規律検査機関が初めて製作・撮影する作品。同ドラマは新しく豊州市委員会書記に就任した梁嘉南(演:任程偉)が上層部の支持のもと、規律検査委員会による反腐敗運動を全力でサポートし、豊州市経済の安定的でクリーンな発展を目指すというストーリー。

 

同ドラマでは、唐国強が省委員会書記、李幼斌が省規律検査委員会書記を演じている。実際の役柄に近づけるため、俳優たちも実際にその職を体験したのだという。

 

また、ドラマ「国家行動」は公安部(省)が中心となり制作され、現在すでに収録を終えて編集段階に入っているという。ドラマ「人民的名義」の舞台は架空の都市だったが、「国家行動」では実際にあった四川省の劉漢や劉維といった人物や組織、幹部、暴力団絡みの犯罪や殺人事件を題材として取り扱っている。同ドラマは高群書が監督を務め、関連作品の制作経験のある張成功と■政(■は席の巾が尺)の二人が脚本を担当。また、主演は黄志忠(ホアン・チーチョン) 、張訳(チャン・イー)、何平(ホー・ピン)、陳宝国(チェン・バオグオ)、王志文(ワン・ジーウェン)らとなっている。(編集YK)

 

 

「人民網日本語版」より 2017年5月4日

 

 

 

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