アジアインフラ投資銀行(AIIB)は3日、インドへの初の融資を承認したことを明らかにした。世界銀行と共に1億6000万ドル(約180億円)を融資し、インドアーンドラ・プラデーシュ州の送電・配電システムをグレードアップする無停電電源装置(UPS)プロジェクトをサポートする。北京日報が報じた。
同プロジェクトは、インド政府が2014年から始めた「Power for All」5ヵ年計画の一環。アーンドラ・プラデーシュ州は、インドの東南部に位置するインド5位の都市だ。
AIIBの金立群総裁は、「AIIBは例えば、現有のエネルギー輸送や配分ネットワークをアップグレードするなどして、メンバー国がエネルギー効率を向上させることで、低炭素エネルギー国への移行を実現できるようサポートする。今回、メンバーの中でもその規模でナンバー2であるインドとエネルギーなどのインフラの分野で密接に連携できることをうれしく思っている。同プロジェクトがAIIBがインドをサポートする多くのプロジェクトの皮切りになってくれると信じている」と語っている。
AIIBの公式サイトによると、現在同プロジェクトを含む承認待ちの11件のプロジェクトのうち、6件がインドのプロジェクト。インドは中国に継ぐAIIBの大株主で、AIIBの構想に最も早く賛成の意を表した国の一つでもある。
今年3月、AIIBは北京において、アフガニスタンやベルギー、カナダ、ハンガリー、アイルランド、ベネズエラなど、13ヶ国が新たに加盟することが理事会で承認されたと発表した。これで、AIIBのメンバー国は70ヶ国となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月5日
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